”子どもの頃にお茶を習ったのは、お母さんが「やってみる?」って言ったから”
そんな根拠のない先入観があったんですが、
同じお稽古場に通っている小さいさん達は
自ら「やりたい」と言って始める子が多く。
お抹茶も和菓子も無理、でもお手前は好き。という子もいて
茶道との関わり方は人それぞれだなあと思う今日この頃です。
そんなキッズ達の中に一際熱心なAちゃんという子がいて、
私と同じお稽古場と、もうひとつ別のお稽古場に通っているそう。
もう一方のお稽古場にはお友達と通う楽しみもあるらしく、
うんうんわかる。とおばちゃんホッコリしてたんですが。
先生が困ったように
「Aちゃん、お稽古はここか向こうか、どっちかに決めて?」
流派が違うらしいのです。
私たちが習っているのは裏千家、
Aちゃんがお友達と通っていたのはお武家の流派で
お手前の動きが全然違うため
Aちゃんも混乱するし、先生もお稽古を進めるのが難しくなるのが理由だそうです。
主流の三千家でも、表、裏、武者小路で
動作の細かい所に違いがあり、
これがお武家のお作法だともう何をか言わんや、となるわけです。
かくしてAちゃんは裏千家を選びましたが、
Aちゃんが裏千家のお作法をしっかり習得した後に
お武家のお作法も身に付けたら、それはカッコいい事になるだろうなあ。
一人で勝手な事を思いつつ、おばちゃんは和菓子をモソモソいただきました。
Aちゃんには言わなかったですが、お武家の流派は先生曰く難しいとのことです。
ただ、色んな流派の人が集まるお茶席で「おっ」と言われる確率は非常に高し。
お稽古は絵入りのお懐紙使ってます。
かわいい系が多かったけど、カッコいい系も出てきて嬉しい限り。
お茶事は白無地です。