私は今日で23歳になりました。
まだまだ世間知らずだけど、もういい大人だね。
内心まだ一緒に暮らしたいとうお母さんの想いを知りながら、
自立心が強かった私は、進学を遠くの街に決めました。
それから4年間、遠くて年に1度くらいしか会えないことの親不幸を、
私は進学してから初めて気づきました。
ごめんね。
でもお母さんは毎日電話をかけては、私の嬉しかったこと、悲しかったこと、
いろんな気持ちを聞いてくれて、いつも支えてくれたね。
いつも優しく大切に育ててくれたお母さん。
お母さんの子供に産まれて幸せだなと思うと同時に、
私がお母さんの子供でよかったのかと思うことも多々ありました。
特別勉強ができて大手の会社に入ったわけではないし、
何か優れた才能があるわけでもない。
外で明るい分、家に悩みを持ち込んではよく泣いてた。
反抗期の時や気に病んだ時期は、お母さんを泣かせてしまった時もあったね。
お母さんの自慢の良い娘になりたいのに、なれない私。
私はお母さんに見合った子供である自信がいつもなかったの。
お母さんがうつ病になった時、癌になった今、
不甲斐ない自分を責めずにはいられなかった。
それでも、
「あんちゃんはお母さんの宝物だよ。」と言ってくれたお母さん。
私はお母さんの子供に産まれて本当に幸せです。
お母さんは私が娘で幸せですか?
まだ遅くないのなら、もっともっと頑張って
お母さんの自慢の娘にならせて下さい。
だから、癌なんかに負けないでもっともっと生きてね。
私を子供に選んでくれて、ありがとう。
最愛のお母さんへ。
娘より。

にほんブログ村