8月最後の日、小中学校の9年間を通してこの日はいつも苦難の日でした。僕は生まれつき無計画で嫌なことを後回しにする性格で、夏休みの宿題がこの日に終わっているなんてことは絶対にありませんでした。
思い出深いのは小学校4年生の夏休みです。このときの担任の先生は宿題が多いと評判な方で、夏休みの宿題にも一風変わった「自主学習ノート」たるものがありました。これは横線が引いてあるだけの白紙ノートに、毎日1ページ42日分、好きな学習をしていく、というものでした。僕は基本的に最初だけがんばるタイプなので、5ページぐらいはぎっしり細かくノートを埋めていきました。ところが、その後このノートが開かれるのは8月28日、突然先生が家庭訪問されたときとなります。
「どこまでできたか見せてみ」
という先生の声が今でも忘れられません。部屋に行って探すふりをした後、
「先生、今ちょっとありません・・・」(ないわけがない)
「まあ、いいわ。3日ぐらい寝んでも死なへんから、寝んとがんばり」(もちろん全部お見通し)
9月1日、一応すべて埋めたノートを持って学校に行きました。ところが災厄はこの後またやってきます。2日後僕は先生に呼び出されました。
「見せてもらったけどこれは何?」(1ページに6問だけ、大きな字でスペースたっぷりとった分数の計算を指して)
「さ、算数です」
「こんなん、あかん。1ページに倍は入るで。このページも、このページもあかん」
無理矢理ページだけ埋めていった僕の自主学習ノートは、あえなくボツの連発。結局半分近くがやり直しとなり、僕の4年の夏休みは10月近くまで、先生のほうが忘れて曖昧になるまで続くのでありました。