2022.05~07頃


あれはロッキングチェアの上であぐらをかいて瞑想をしていた時。




私はビジョンの中で亜熱帯の森の中に居た。

なんとなくインドのような感じもした。




森の中を進んでいくと、高さ3m直径1mくらいの石の柱が2つ、3mほど左右に感覚をあけて門のように立っていた。


それぞれ対になるように左右対称の彫刻がされていた。上から石柱に巻き付くように降りてきた立体的で躍動感のある龍🐉が来訪者である私を睨んでいた。



私は2柱の門の間を走り抜けた。🏃‍♂️


先程までは亜熱帯の森のようだったが、いつの間にか神社の回廊を走っていた。辺りは闇に包まれていて、回廊だけがよく見えた。床は板、柱や柵は朱色に塗られて神社のような配色だ。


調べてみたら厳島神社の廊下の様な見た目だった。




私の見た回廊は碁盤の目のように縦横に交差していて、5mごとに交差点に差し掛かる。


観測できる限り左右も前も無限に続くこれを、私は走りながらグネグネと左右に進んで遊んでいた。




「この先に本殿がある。」


と何となく感じ取って、そちらに向かって回廊を走った。


本殿がうっすら見えだしたところで、廊下に行列が現れた。

それは膝の下ぐらいの小さな人型で、顔のパーツや手足の関節がない全身白い式神だった。もちろん、服は着てない。


イメージは漫画「結界師」に出てくる式神。


彼らは人間が神に奉納した酒や料理を頭の上に掲げて持ち、神の元に運搬するための行列だった。


横切るには列の間隔が狭いし、邪魔をする訳にはいかないので私は列に沿って、本殿向かって左の建物に入った。そこに私が行くべき場所がある気がしたのだ。


本殿の真正面には広場があり、そこでは時に御前試合や舞が奉納されるのだろう。

広間の左右には平安貴族が宴をしていそうな、屋根はあるが四方に壁の無い建物がある。桜を眺めたり、月見酒をするには絶好の場所だろう。



私は建物に入り、座布団に腰掛けた。

見えはしないが、私の周りには私より格が上の神が多く居るように感じた。今思えば、おそらく国(旧国名:武蔵の国とか)の鎮守レベルだったのだろう。

緊張はするが彼らに敵意は無く、私に悟られないように好奇心を向けていただろう。


左右の建物を合わせて30~40人の席があり、さっき走ってきた回廊には先程の式神が未だに貢ぎ物を運んでいた。

これは神々の宴なのだろう。


だが、本殿のにある神の席は空席だった。

ここの宴の主催者は遅れて現れるタイプの神なのだろうか。



なかなか宴は始まらなかった。

私は出されていた茶や前菜には手をつけず、考えていた。


((本殿の神の席に座ってみたい。どんな景色が見れるのだろうか。))


と。気になって体がモゾモゾしていた。



「いいじゃん!座ってみなよ!」爆笑



近くに居た神の1人が言った。


「行け行け笑い泣き」「座っちゃえ口笛


笑いながら周りの神々にも言われた。



「いや、さすがにそれは…いけないのでは?」ガーン



と戸惑っていると先程廊下に居た式神が3人ほど現れて、私の手を引っ張ったり体を押したりして本殿に連れて行かれた。


断りきれずに神の席の前まで来てしまって、誰か助けてくれないかと本殿から左右の建物に居る神たちを見るも、私の様子に非常に楽しそうにされていた。


私人間だよ?誰か止めろよ。えーん



とは言うものの、私は元来好奇心が強い人間だ。

こうなったら仕方ないので、諦めて神の席に座った。



頭の中に情報が流れ込んだ。

私は本殿にいる。

だが、遠くで料理を運ぶ式神が見えた。

さらに遠く、人間界のとあるテーブルにペットボトルが置かれているのが見えた。



((ここにペットボトルがあったら、作業をするのに邪魔だよな。私は本殿で見ているだけだし、誰か退けてくれないかな。))


そう思ったら、人の娘がペットボトルをテーブルの奥に押し込んだ。

そして人の娘がペットボトルを押し込んだ時の体験記録が私の中に流れ込んだ。



私は理解した。


『私が願ったことを潜在意識を通じて“誰か”が実行してくれ、その記録・記憶は私に共有される。つまり、全ては“私”が思い・考えて、実行した。』



しばらく人間界を眺めた後に意識を本殿の自分に戻した。



((私は今、神の座に居る。つまり神になっている。神である私ってどんな姿なのだろうか?))


私は自分の姿に疑問を持った。

美女を思い描いたり、美男子になったり、老婆になってみたり、鳥になったり、龍になったりした。

色んな姿になってみた。なることが出来た。


((どれが本物?))


思考を巡らせたが、考えるのがめんどくさくなって放棄した。


((どれでも良くないか?))


私は姿をとるのをやめて、エネルギーボールになった。


((私はエネルギーボールである。))


それだけを意識していくと世界が小さく見えてきた。


違う。


私の意識が広がって、私が世界になったのだ。

そしてエネルギーボールの私は地球なのだと理解した。地球ならば愛して癒すべきだろう。

私は私を抱き締めた。



でも私を抱き締めて包んでくれている存在が居ることに気がついた。それは宇宙であり、もっと高次元の私だった。

宇宙と繋がることも出来たのだが、私は地球を抱き締めることに集中することにした。


この地球の全ては私。70億人の私を癒し、愛した。



おわり





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