侮るなかれ“魔法のご飯”@麻布十番「いと正」 | 『今夜もおお腹いっぱい』

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 麻布十番に精進料理の店があると聞き、それもミシュランで星取っているとなれば、食欲だけでなく知的好奇心も刺激されます。幸い上洛前に予約が取れたので、行ってきました。

 一口に「精進料理」といっても、実は多くの流れがあります。日本国内では、永平寺流などの寺院風、仏教活動とは無関係に文人墨客向けに調製する飛騨高山の精進料理に大別されます。さらに、中国・台湾・ベトナムなどの精進料理には、植物性原料を用いて動物性料理に似せた料理を作る「仿葷素菜」もあり、日本で「精進料理」というとこれをイメージする人も多いと思います。

 今回の「いと正」は、200年の歴史ある飛騨高山「角正」で店主が修めた精進料理を提供しているそうなので、日本国内の後者、菜食料理になります。

 先行する「食べログ」レビューには「量が多い」という記述が多いけど、食べ進めている時にはそれほど感じませんでした。しかし後半、この季節には嬉しい新タケノコが出されたあたりから急速に腹が満ちてきます。ちょっと隠し味があって格別だったタケノコご飯を食べ終わるともう満腹。最初は、満腹にはならないだろうから、せっかく麻布十番まで来たんだし、帰りに「魔法のフォアグラ」でも食べ足して帰ろうか♪などと思っていたけど、“魔法のご飯”に負けました(^^ゞ いつものようにケーキもフルーツも食べることなく(って、この店で大振りのメロンが出されましたし)、すぐに帰路につきました。

 料理には、ゴマ、こんにゃく、黒豆、豆腐、山うどといった栄養価の高い食材や、胡桃豆腐、たらの芽、ふきのとうといった春の旬の食材を使ってあるのが、和食の季節感を感じられて嬉しい。また、椎茸の寿司は、肉厚の椎茸で食べ応えがあり、酢飯は薄味で椎茸の愛称もよく、堪能できました。

 季節ごとに料理内容も変わるようなので、年に数回は通うことができそうです。これだけの食材を揃えているにしては価格も穏当で、日本の伝統食文化について一層学べるとあれば、当然「再訪あり」ありです。すっかり満腹満足に、店を後にしました。

<p><a href="https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13001679/?tb_id=tabelog_bc55061b50f26d4a9f5c53041f4d3eb779ee1c8e">いと正</a> (<a href="https://tabelog.com/rstLst/RC010105/">精進料理</a> / <a href="https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/R251/rstLst/">麻布十番駅</a>、<a href="https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/R140/rstLst/">赤羽橋駅</a>)
  <br />夜総合点<span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.3</p>