「苔の生えたお札ですか?」
白虎と青龍に尋ねられたσ(^^)は、現代なら誰でも金のお札を選ぶはずを、迷わず「苔のお札!」と答えました。確かに桃山時代まで、日本人のセレブは金銀に価値を見出さず、茶器や庭など年月の風雪に耐え磨かれた「苔」を重んじていました。
さて京都で「苔寺」西芳寺といえば、事前予約制で毎日13時集合のみ拝観を許す日本でも最も態度デカイ寺のひとつ。今まで予約が面倒で行ったことなかったけど、Twitterで出会ったフォロワーの京都観光業者が苔寺に入れるパックツアーを持ってきたので、申し込んでみました。題して「【金銀苔】~極上の日本庭園パラダイス」。足利尊氏の師父となった高僧夢窓疎石が伽藍と庭園を造った西芳寺が、その後の金閣・銀閣の模範となったという趣旨のツアーです。
そういえばσ(^^)の学位論文のテーマは庭園史。金閣の寺号「鹿苑寺」の「鹿苑」とは、古ペルシア語で王の猟園を表す「パラデイソス」の漢語訳であり、金閣は現世の楽園を足利義満が求めて造らせた「日本国王」義満の政庁であった云々とは言及しています。また近年の発見がNHKで特番として報じられたように、銀閣がそう呼ばれるのは江戸時代前期で、創建当時は白壁だったとも最初から黒漆塗りだったとも言われています。満月の光が向月台の白砂に反射して銀閣を照らして銀に輝かしたとか、反射した月光が銀閣2階室内の鏡に反射して満月のように輝いていたという説もありますが、現在銀閣は夜間拝観を一切拒んでおり、真偽を確認できません。
さて今日は朝9:50銀閣寺山門前集合。勤務日でさえこんな時間には起きてもいないのに、無理やり早起きして何とか定刻に到着。ガイドさんの案内で1時間半かけて銀閣ほか慈照寺庭園内を参観。
続いてバスを乗り継いで苔寺に移動する予定でしたが、主催者側判断で(バスは疲れるから)タクシー分乗で移動。タクシー代は主催者持ちでした。苔寺バス停前で合流して、目の前の「苔乃茶屋」で昼食。せっかく?なので「名物 門前とろろそば」にしました。
他のそばに比べてこれだけ倍近く高い1100円。ただ、とろろの層が厚くてたっぷり入っており、量少ないのに腹もちよく(寒い今日の京なのに)保温も良い。このメニュー、禅僧の知恵か?と思えました。
苔寺が今日のメインですのでたっぷり2時間。ただここは、事前に本堂で写経しないと拝観させてくれません。全員お堂で正座して写経、といっても薄く文字が印刷されたわら半紙の上を筆でなぞるだけ。でも文字数多いので足が痛みます。σ(^^)は目敏く椅子席を見つけて確保、ツアー中唯一椅子で写経したので助かりました。終了したら東屋で待機。揃ったら庭園見学でした。苔寺の苔の種類や庭園構造などを“講義”されながら歩いていきます。大変勉強になり楽しかったです。でも後から知ったことですが、拝観料は3000円だとか。写経もあるし、二度は来たくないです。
最後に金閣へ。雨も強く見られたものではありませんでしたので、写真も少なめです。ただなぜか(国民文化祭だから?)襖が開かれ1階が開放されていたため、、安置されている巨大?な足利義満像と阿弥陀如来像を見ることができたのは僥倖、収穫でした。
ちなみに金閣の構造が、1階は寝殿造=公家、2階は武家造、3階は唐様=中国で、屋根に鳳凰像=皇帝が乗せてあるのは、自分を鳳凰=皇帝に見立てて公家も武家も支配に置き、「日本国王」に冊封してきた明にも面従腹背している現われだと言われていますが、ガイドにこの話振ったら知らなかったなぁ。まぁガイドが完璧であるはずもないし、他のことはかなり詳しく知っていたのでいいけどね。
ツアー解散後は金閣寺前から臨時急行バスでホテルにいったん戻ってから、生レバ刺のミシュラン店に夕食に行きました(後述)




