仕事帰りのレイトショーで見てきましたよ。客入りは半数くらいでしたね。
どうせアニメの実写版だろうと舐め腐って劇場に行きましたが、そんなことはない。確かに、原作当時と現代との社会構造との変化を加味しての登場人物の変化(女性の乗組員や戦闘隊員が目立ち、何人かの有名登場人物は女性に性転換している)には戸惑うことになります。しかし、古代の心理的葛藤、沖田艦長が古代にのみ打ち明ける今航海の極秘事項など、映画としての見せ場も多い。
ただヤマトシリーズを全部見通している立場からは、後半に次々と登場人物が戦死する展開、及びその際の登場人物の台詞の圧倒的多数が、明らかに『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978)から取っていることが分かり、萎えてしまう面もあります。
また、所詮は「キムタクのための作品」という面も否めません。というか最近の彼は何を演じても、役に没個性化できず「キムタク色」を芬芬たる臭いを消せない意味では俳優としては致命的な“藤原紀香化”が進んでいる気がします。年経て俳優歴を重ねるにつれてキャラが濃くなり過ぎたのか? 演じる際の「没個性化」を今後体得すれば、俳優としてより大きく成長できるのではないかと思います。
かく長短相目立ち、賛否や評価が今後大きく分かれることが予想されますが、アニメの実写版【にしては】映画としての質が高いことに鑑み、往年のヤマトフリークとしては高く偏って評価したいと思いました。