暑い日がつづいています。梅雨入り、今年は遅れるのでしょうか?
昨日は、ひさしぶりにヴァイオリンを聴きに、リサイタルに行きました。
バッハの無伴奏ソナタとパルティータ。
ときに大胆に、ときに繊細に弓をつかう、名手の音に聞き惚れて。
帰りの電車のなかでも、興奮と余韻さめやらず、胸の奥で、心地よいさざ波がたっていました。
ふと、前を見ると。
さきほどのコンサートでお見かけしたご婦人が、文庫本を開いて、読書のまっさいちゅう。
白い袖なしブラウスに白いパンツ、ミルク色の靴。
髪をきれいに後ろでまとめ、全体が白の装いに、真珠のネックレスが、とても美しく調和しています。
真似したくなるような、上品な装い!!
お年のほどは、70代とお見受けします。
お一人でも、気を抜かず、年齢相応の、シンプルでエレガントなコーディネートが、本当のお洒落サンだな~、と思わせます。
ただ、残念だったのは。。。
ブラウスが袖なしだったこと。
腕回りって、無言のうちに、年齢を語ってしまうのですネ。
う~ん、意地悪!!
やがて、冷房が効いて寒くなったとみえ、くだんのご婦人は、さっと上着をお羽織に。
淡いベージュのジャケットが腕を隠したとたん、その装いは、完璧に!!
おお~!!
なんとすばらしい変身術!!!
自分は、アコーデオンを始めてから、肩回りにやたら筋肉がついてしまって。
それまで、トップスは38サイズだったのに、いまは40でもキツキツ。
武骨な腕を、それでも暑さに負けて、さらしてしまうのですが。。。
これからは、外出のとき、薄手のカーディガンを持ち歩こう、と思った次第。
優雅なご婦人から、「隠すことの美学」を、あらためて教わりました。