キングダム | 一言難盡

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Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.

『キングダム』

2019年 4月公開 日本
原作 原泰久(週刊ヤンジャンで連載中)
監督 佐藤信介
 
出演いっぱいいるので端折ります、、、。
 
この漫画が29巻くらいの頃(現在56巻)、漫画を一切読まない友人が、『コレ読んでると私ももっと頑張んなきゃって思うんだよね。』
と言ってるのを聞いて読んだのがこの漫画だったと思う。
 
それから、アニメ化もされていたのでそれもシーズン2まで夢中になって観てしまった。←2020年春からシーズン3始まる!
アニメも凄くよく出来てる。
 
でも、実写はなぁ、、、こういうアクション物の漫画の実写化で面白いと思えた作品はそうはない。しかも、舞台はあの大国中国の秦の始皇帝までの話だし、日本で実写化出来るのかなと全く期待しておらず。
キャストに関しても、政も信もなんだか今旬の俳優を使うみたいだし、私の王騎が大沢たかおって何か全然違うなぁ、、と少し興味はあっても映画館に行くほどでもという感じで、配信レンタルが始まってからの視聴だった。
 
それがですよ、素晴らしい出来だったんですよ。
まず、キャスティングが神!
これはね、本当にびっくりする。ほぼ全キャラ漫画から出てきたようなキャスティング。
特に、蟜役の本郷奏多は、え?本から出てきた?というくらいまんまで笑ってしまう。
 
そして、王騎役の大沢たかおがびっくりするくらい王騎。
大沢たかおだけを見ると、到底王騎には近づけないだろう、あの王騎の特徴的な見た目はおおよそ実写では無理だろうと思っていた。
それがなんでか王騎なのだ。かっこいい!
出番が少ないのに、圧倒的な存在感。
最後に矛をぶぅんっ!って振る王騎やべぇ、、、
 
主役の二人は今をときめくイケメンの若手だが、これも原作通りで期待を遥かに上回った演技だった。
漫画→アニメと、絵だったものに声や動きがついて役者からしてもそのイメージを作りやすかったのかなとも思うが、がむしゃらであり得ないくらい前向きな信がそのまま表現出来ていたし、政のカリスマ性、冷静で的確な判断そしてあの目力見参といった感じ。この吉沢亮はほんとに美しい。
レビューで、『山崎賢人が高く飛んでるだけの映画』というのを見かけたが、原作でも本当に飛んでるんだから仕方ない。
 
そして、脇を固める石橋蓮司、高嶋政宏、宇梶剛士などベテランのおっさん俳優陣も素晴らしい。←開幕の六平直政最高。
この前日に、唐の時代の中国映画を見ていたがそれにもひけをとらぬ出来だったように思う。
 
この映画は、単行本でいうと5巻くらいまでの出来事なので続編を制作してほしいという気持ちはあるけど、この先は内容的に映像化が大変だろうなぁ、、続編を作られるならこの勢いで頑張って欲しい。そして、もっと王騎見せてください、、、
『童信』は出たので、次は、ココココって笑って欲しい。