ホビット 決戦のゆくえ(The Battle of the Five Armies) | 一言難盡

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Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.


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『ホビット 決戦のゆくえ
(The Hobbit The Battle of the Five Armies)』
2014年  アメリカ・ニュージーランド
2014年  12月13日~日本公開中

監督  ピーター・ジャクソン

出演者は多すぎなので割愛…。


初日予約までして張り切って行ったのに空席だらけ。
ロード・オブ・ザ・リングでは、前列ちょこっとしか空いておらず、大画面を見上げて観たもんですが…やっぱドワーフが地味すぎるのか…。


ネタバレ

遂に完結してしまったMiddle Earthシリーズ、これはギャグなのかと思わせるような突っ込みどころ満載の第3章だった気がするが、私としてはこのシリーズへの溢れる愛でそんな事は相殺されてしまった。
(このシリーズをDVDなどの特典映像も含め、何度となく鑑賞している方々にはきっと分かって貰えると思います。)

まず、第2章の殆どを費やしたと思われるスマウグ、「I am fire,I am death.」という、まるで中二のような壮大な台詞で締め括られた第2章だったが。。。
Σ(゚д゚lll)!?

スマウグ撤退早すぎ。
サブタイトルが表示される前に死亡とか、前菜かよ笑

次に、相変わらずのトーリンのダメ王っぷり。
莫大な金とアーケンストーンに魅了されているとはいえ、ため息の出るようなクズな言動に、ついに孤立してしまう。
最終的には己を取り戻し、オークとの戦いに挑むわけだが、このトーリンがもうギャグにしか見えなくて困った。
俺らも戦うぞー!って、あのどうしようもない数のオークに対して、ドワーフが13人ばかり増えたからといって…どうなのかな? トーリン、そのヤギっぽい乗り物どこから連れてきたの?
正直トーリンなー…、ビルボに「真の友達」と言っていても、次の瞬間「盗っ人」などと罵ったり、全くと言っていいほど言動が一貫していない。それで王なんてやれるのか、、、
このせいで、最期にビルボに向かって言った言葉もなんとなく信用出来ず、私の中では最後まで痛い子で終わってしまった。

トーリンと相打ちの形で死んでしまった穢れの王アゾグ。
悪者のはずだがシリーズを通して観ていると、あの哀愁漂う瞳に吸い込まれ、憎めないオークになってしまった。※トーリンが酷すぎるからかも笑

そして、レゴラスがやっぱ面白い。
一番は、やはり終盤のボルグとの戦いでのスーパーマリオばりのステップだろう。
あのレゴラスを観て、全然クリア出来なかったマリオの砂の階段を思い出した。
とはいえ、恋に破れ、森には帰らないと父スランドゥイルに伝えるレゴラスに掛けた父の言葉は、ここから60年後のあの部分に繋がるのかと思うとやはり胸が一杯になる。
※レゴラス面白いけど、弓を引くシーンはやっぱりかっこいいですね。

ビルボとガンダルフは安定の素晴らしさ。
トーリンの言葉に、幾度となく傷付いたであろうビルボだが、非力であろうと最後までドワーフ達の為に力を尽くす彼の姿は、トーリンとは違い一貫していた。
シリーズを通して、ずっと言われてきた「小さな存在が大きな役割を果たす」という言葉が正にこれである。

やはり、あの指輪を60年も悪用する事なく所有していたというのは伊達ではない。


戦いの最後に必ず登場するのが大鷲だが、分かってはいるのにあの鳴き声を聞くと、毎回鳥肌が立ってしまう。

鳴き声→大鷲登場→あ、やっぱ来るよね→しかし鳥肌
なぜか、このループから抜け出せない。


ロードオブザリング冒頭のガンダルフとビルボの会話が、ホビット第3章の最後のシーンとなっているが、ホビットを観る前とはまた違った気持ちで聞く事が出来る。
そして、ここから指輪の物語が始まるのかと胸が一杯になったのである。

ちなみに、エンディングを歌っているのは、ロードオブザリングでピピン役だったビリー・ボイド。

↓『The Last Goodbye』YouTubeより↓