デタッチメント(Detachment) | 一言難盡

一言難盡

Ture courage is about knowing not when to take a life,but when to spare one.


一言難盡

『デタッチメント(Detachment)』

2011年 アメリカ


監督 トニー・ケイ


出演

ヘンリー(エイドリアン・ブロディ)
エリカ(サミ・ゲイル)

メレディス(ベティ・ケイ)



日本では公開されずビデオスルーだった作品。

なぜ、これがビデオスルーだったのかが不思議。

あまりにも現実にある問題を描きすぎているからかなのか。


教師のヘンリーを中心に、今現代の社会風潮とそれに附随してくるヘンリーの過去、生徒、同僚の誰もが抱えているであろう心の闇の部分を描いたものだが、胸に突き刺さってしまった。


現代の社会は、私自身も含め「無関心」という言葉がなんとなく漂っている感がある。結局、大多数の人間は自分が生きる為に精一杯で他人に構っている余裕がないし、自分の子供にすらそうあるのかもしれない。

関わりを持てば、煩わしいこと面倒なこと、何かを期待し期待されることも必然的に増えてくるという現実においては、結果、無関心なのが一番いいのかなと思ってしまうところはあるよね。自分にそう言い聞かせている時点で、全くの無関心ではいられないのだろうけど。


この映画は、一教師が主役で話が展開しているが、内容は多くの人が抱えてるであろう問題をテーマにしているので、共感する人も多いだろう。

あまり話題に上がらず(私が知らないだけかもですが。。)日本ではビデオスルーという事実を考えると、人間が目を逸らしたい現実の世界なのだろうかとも思う。