そんな外出中、7月10日にギャラリーギャラリーで開催中の「扇 千花 個展 みえないけれど そこにいるのはわかる」を訪れました。実はギャラリーと同じフロアにある本屋に寄ろうとしたのですが、ふと展示の様子が目に 入り、なんか綺麗な場所がある、と、買い物も後回し、展覧会にお邪魔することにしたのです。
入口に行くと、「靴を脱いで入ってください。そしてクッションに座ってみてください。」とのこと。ギャラリー内は全てが白塗りにされていて(元々がそうい うギャラリーなのだそうですが)、紙や糸で作られた物体が幾つもぶら下がっています。そして床には同じく白いクッションが点々と。
中を歩くと、その動きにぶら下がった物体がゆらゆらひらひらと揺れます。ギャラリーギャラリーには白い窓もあるのですが、そこから入り込む淡い光がその動きを包み、とても優しく、幻想的な情景が生まれます。
ぼんやりと眺めていると、いつの間にか温度や音、時間の流れも、その空間は外部と違っているように感じ、それこそがこの空間作品の効果なのだと思いました。
一つのポイントが、靴を脱ぐという行為にあると思います。靴を脱いで入ることで、空間の境界を明確に意識することが出来ます。靴を脱ぐ行為、一方ではリラックスになり、また一方では空間に入る決断、のようにも感じました。ある種の緊張感があります。
空間芸術の特徴は体全体で作品を体験することでしょう。その空間にたどり着くまでのプロセスも、どうかすると作品に含まれるのではと思います。ギャラリー ギャラリーがあるのは古く雰囲気のあるビルの5階です。レトロな階段をのぼりのぼってたどり着く作品としての空間は、また何か新しく感じることがあるかも しれません。因みに私はエレベーターで上がりました。
ともあれこの展覧会で、空間は、環境、それは場所や時間、季節、そこにいる人などによって顕著に表情を変えるものであることを、あらためて体感したように思います。
自分が過ごす生活空間とは別世界の空間を味わうことで、例えば普段こもっている自室などでも、様々な表情を見つけることが出来るかもしれません。
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扇 千花 個展
みえないけれど そこにいるのはわかる
2012年9月8日(土)-22日(土) 12時-19時 木曜日休廊
同時開催 NUA textile 展
ギャラリーギャラリー 京都市下京区河原町四条下ル東側・寿ビル5F
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