不知の知
ソクラテスの残した言葉に、
『不知の知』
と言うものがある。
要約すると、、、
人間が全てを知っていると思うことなど、
おこがましい。
それよりも、人間は何も「知らない」ことを
「知る」ことこそ、真の知を得、徳を得る。
【徳】(トク)
道を悟った立派な好意。善い行いをする性格。
身についた品性。
人を感化する人格の力。めぐみ。
(引用:広辞苑第5版 岩波書店)
そんなことを、言い残した。
確かに、、、、
人間、
知らないことが、たくさんある。
ほとんど何も知らないと言っても、
過言ではない。
しかし、、、、
「得意分野だけは、任してよ!」
そう、まるで、
知らないことなど無いかのごとく、、、
「全ては、お見通し!」
そんなふりをして、
何でも知ったかぶる人がいる。
そんな人に限って、、、
「知らない」ことは悪だと言わんばかりに、
「知る」自分に酔い、そして、「知らない」
人に対して、「知る」ことを押し付ける。
別に、自らが熟考した知でもないのにね・・・
週末、ある討論番組を見て、、、
某司会者が、とある企業の現場掌握の不備に、
そのトップを相手取り、、、
「知らないのは、おかしい?!」
そう食らいつき、
「知らない」と真摯に弁明する相手の事情も
全く気にせずに、ひたすら悪だの詐欺だの
罵っている姿には、、、
「知る」権利が、「裁く」権利の領域までに
立ち入ったような、変な違和感を覚えた。
全く、、、(-"- )
人は皆、
何をどこまで知れば、気が済むのだろうか。
(参考:プラトン『ソクラテスの弁明』中央公論新社 2002)