- さてお正月ということで何か無いかなと思って見たのが ガンダムAGE。
私もこの世代間という意味合いではとても参考になる内容ということで見たのだが、まず感想を見ても評価はかなり低かった。
どういうことかといえば、不完全燃焼である作品だということ。
色んな感想を見るとフリット編を見るよりもそのあとの世代が面白いという意見は多かった。
ではなぜそうなのか。
まずフリット編から見ていこう。
ストーリーとしては、好印象。
両親を殺されたフリットの感情は理解できるし、ベタな内容を走っているという点ではまず間違いはないという感じ・・・ではあるのだが。何か伝え文句が少なかった。というより、一番面白い場所とすべき点を15話程度でまとめるのはどうだろうか。
まず最初の疑問点。
「アスノ家に伝わるガンダム・・・救世主と言われていた。」
という執事の言葉。
そしてUEという未確認の敵によっての襲撃。
ではUE襲撃は一体最初の攻撃場所をどのようにして決めたのだろうか。
この点に対しての追求が少なかった。つまり連邦の隠蔽工作と火星移住計画においての矛盾である。
つまりどういうことかといえば。
1 火星移住計画においての対抗勢力に対しての対応を隠れて行う必要性はなかったのか。
火星移住計画においての問題は連邦側から隠蔽した問題であり、火星圏の人々を見殺しにしたという事だが、その割には今の連邦は腐っているという言葉の連続であった。ガンダムという救世主と言われる存在の重要性は必要ではなかったのか。
ガンダムの力は1話を見る限り普通の攻撃では沈まないというありえない構造をしていた。戦争が集結した瞬間に兵器は悪と少しずつ見られるようになり、絶対正義という認識はおそらく少なくなったのだろう。いわば勝利国がガンダムを使い、その他の感情を押し殺すことをしなければ平和など絶対に起こりはしないのだから。その面ではガンダムというのは今の核という認識を持ち合わせているという側面ができるのだが、ガンダムがすごいということではなくAGEシステムの存在が驚異的な存在として成り立っているのも事実である。いわば それを持ちあわれていれば絶対に勝てる というところにまで言わしめたのなら、天使の落日もある程度は想定できた範囲ではないのかという事。
ガンダムAGE15話より
「地球連邦は 実験的に 16基のコロニーを火星圏に移住させ・・・」
「マーズレイによって人口の20%が死病に犯される。それが火星圏の現実だ」
「火星圏に残された人を隠蔽したのだ」
つまり16基のコロニー移住の中に友人等の言葉や繋がりが欠けていたのか全く隠蔽工作に気づいてはいなかったのだろうか。というよりもそのようなデモも行っていなかったのかが疑問である。
言ってしまえば火星圏に向かったことも秘密裏に行っていたのなら仕方がないのだが、実験的にではある程度のコロニー間のグローバルな環境であってはどうなっているのかが明白である。つまり、ネットによって火星圏の隠蔽工作は殆ど無理なのである。
ならば、連邦側が隠蔽したい内容とは
戦争終結によって反逆心が残ったものを人為的に集結させ、コロニーを16基収集させた。
連邦思想に乗った人間たちが意図的にその実験に乗ってはいないということを事実的に誤認識していたのか。
この2つである。
そうしなければ、コロニー16基の人権は尊重されず、これによって戦争が起こるということを考慮しない人間はいないだろう「実験的」と言っておいてまさかそれを代償に莫大な利益を得れるならばそうしなければいけなのである。最初に言った人口が増えすぎたという言葉も、これに乗せてしまえば日本人のような人間はそちら側へ向かうということであり、自分の意見が連邦という依存心から抜け出せないというジレンマから抜け出した結果が火星圏の移住という結論を出したのかはわからないのだが。
という事は、その絶対的な失敗において救世主という存在は必要になるのは当たり前なのである。
移住した人類はUEという今の連邦よりも技術が優れているモビルスーツを生み出した。
これは想定範囲内なのだから、早急にAGEシステムを再構築し、連邦は新しい能力を手に入れる必要があったのだ。ただその連邦自体に対してまた同じことを繰り返すのではないかという心がアスノ家を動かし、救世主という存在をフリットに植え付けた。元々金持ちの家に生まれたのならガンダムは彼の中では1つの絶対正義として成り立つものであるという事が重要である。
自分は特別な存在という認識がフリットをこの先起こるであろう戦争へなんの殺すことの悲壮感も無く行えた結果なのである。連邦のずさんな認識がこのアスノ家の行動に気づいてはいなかったのである。
この部分が最初のうちに明白になればある程度は面白い話に出来るであろうと思う。
そうでなければ、アスノ家が豪邸?であり認識が高いか低いかの理由の1つにならないためである。
といってもアスノ家は有名、ガンダムの存在を知っているという点では矛盾が大きすぎた。
連邦の行動は間違いなくアスノ家を確保の後にガンダムの存在を流用する為にフリットとその家族を拘束する(敵国に捕虜として捕まるのも問題なため)
これなら実はフリットに友人かAGEシステムを知ってる兄弟がいる・・・?
天使の落日において死亡が確認され、またアスノ家の隠し子の1人として誰かを置いていたという伏線も張れたかもしれないのである。いわばAGEシステムとその類似したAGEシステムの戦争である。
2 UEはアスノ家の救世主の排除を第一として最初の目的地をコロニー「エンジェル」としたのか。
しかしフリットはたった1人。
しかも両親は死んでいるという事において、前の伏線は完全に消滅してしまった。
いわば、王道を進むということである。いやそのほうが面白いのだが。
ただ、ここまで考えていないということはUEの襲撃は無差別の攻撃だったのだろうか。
天使の落日とは如何に上手く言えたものだとは思うことを置いて、やはり無差別の順番は大事である。
1話でフリットは攻撃するパターンがあると言ったという事は
必ず攻撃するときに絶対的な意図が含まれていないとおかしいのである。
連邦がそれに気づかない事は無いし(そこまで腐ったら逆に戦争は起きるのが定席である。デモが起こり、コロニー内は連邦と市民との紛争から始まるのは普通なのだが)子供が危機感に見合われていないのも疑問である。いささか平和ボケしすぎである。あれから14年間襲撃があるのなら、普通対策本部から子どもの保護は当たり前のように行う必要がある。
教師は無視。しかし、連邦もその頃にはAGEシステムを大切にしていたが、殆ど子供に負けてると言う時点でフリットの成長は無いのである。
ガンダムという救世主がもう一度登場したという事を隠蔽しない。
何か危機的な状況ではないかと国民はさらなる不満を考えないのかという問題はないのだろうか。
言ってしまえば日本で言うと、核を持参してこれからの事に備えようと言ってるのと同じである。
救世主の潜在は天使の落日から約数十年。
過去の技術進歩の歴史を辿れば、必ず行き着く内容を知らなくなった人々は連邦の偏向教育において飼い慣らされているという危機感を忘れてしまったのかという不安に押しつぶされる。
連邦という軍事機関においての反逆はいわば「死ぬ」ことであり、それを普通に見ている国民も恐怖である。これでは連邦がラスボスのような気がしてならない(笑)いや、繋がりはあるだろうが根本的な繋がりは殆どなかった。
これを15話で消費するのは不可能である。
一体これはガンダムが救世主なのか。
AGEシステムが救世主なのか。
フリットが救世主なのか。
はたまたヴェイガンが中立を望めば正義なのか。
最後に要塞のボスを殺した艦長だがその子供は生かした。そのまま何故か生かしたデシル
2つの禍根はいい事とは思えない。
隠蔽した内容は本当は火星移住だけなのか。地球に帰りたいのであれば元々同じ人間を抹殺してもいいことなのか。正義を力で上書きする思想はいいとは言えないが、正しいともある。
今までの戦争の集結もその力で集結した。
ガンダムもその結果の1つなのだから、救世主とは裏腹殺戮者と言われてもおかしくない。
フリットはその完全な道徳心が1つの救世主として長らえたのに対し、それが壊れることはなかった。
腐った人間は腐ったまま。変わることはないと。
そのフリットの憎しみはいつ消え、また変わっていくのか。
その復讐心自体がどのように動くのか。続きを見ようと思います。
あと小説版があるんですね。 少し本屋にあったら調べに行こうかな。