アゲハチョウ


小雨の中で震えながら花の茎につかまっていた


カメラを向けても飛んでゆかない


ブルブルと 生きるのに必死


羽化したばかりの 黒い蝶々



ようこそ


此の地に



短い夏を あなたは生きる


どんな景色を見るのかな


わたしとわんこの散歩も


ひらひらと 付き合ってね






その羽のある限り



冬が来ることをあたりまえのように待つわたし


この夏をやり過ごすことしか考えてなかった


子どもの頃の気持ち


少し思い出して


ほんのり


愉しもう