その日からは龍と会わなくなった。


龍が引っ越すのは夏休みの終わり。

もう1週間ちょいしかない。



気になりながらも



やっぱり許せなくて



自分からは連絡できない状態だった。




この頃、よく会っていたのがもう1人の親友。




新田仁。小学校上がる前からお互い知っていてずーっと仲良かった。

みんなからはにーくんって呼ばれてた。




俺が親友と呼べたのは龍とこいつだけ。


でも、3人では遊んだことはない。
龍とにーくんが仲悪いからだ。

原因はちっちゃいことから喧嘩になったからみたいだけど、彼らはそれ以来喋らなかった。



にーくんはみんなに優しいから友達がたくさんいる。



龍は女からモテるわりに男友達はあまり多くなかった。




だから8:2くらいの割合で龍といた。





ある日、にーくんと会い、龍との間で起きたことや自分の考えなどを聞いてもらった。
小6の夏休み。

ショッキングな出来事があった。






いつものように龍と遊んでいたときのことだ。





いつものようにサッカーをし、




いつものように喧嘩になり





いつものようにボコボコになり




いつものように仲直りをしたが





この日はこれだけで終わりではなかった。




帰り際、龍に
『なぁ、話しておきたいことあんだけど,,,』


最初はふざけてた俺も龍の表情を見て
『なんだよ』
聞き返した。
『お前にはなかなか言えなくて黙ってたんだけど,,,俺引っ越すわ。鳥取に』


龍は話を続けた。

引っ越す理由。日付。鳥取のこと,,,


でも、俺の頭には何も入ってこなかった。



『ってなわけだから,,,』
龍が話をまとめようとしたとき






ボカッ




俺は思いっきり龍の左頬を殴った。



わけわからない表情の龍に向かって
『なんで黙ってたんだよ!なんで真っ先に俺に言いにこねーんだよ!!』

『,,,おまえとは親友だと思ったのに』



そう言って尻餅をついて下を向いた龍を尻目に離れていった。
地元の中学は派閥だの闘争だのマンガみたいだった。



もちろん13校ある中で力を持ってるのが何校かあるわけだ。



まず4中。ここは毎年イカれた奴等が入学してた。



次に2中。ここの頭はまさかの1年。和史さんって人。
この地区で知らないヤツがいないほど恐ろしい人だった。





そして俺が入学予定の3中。派閥が何個かあるがどの派閥もヤバい奴らがいる。
ちなみに兄貴はこのとき3年。





俺らも色んな情報を知っていてびびっていたけど同じくらいワクワクしていた。