時と水がスローに流れる初夏の川を、カヌーでのんびりとゆくのだ | アーク・フィールドブック

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四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ。

晴れ 最高気温19、6度。

 

 「47番目となった高知の旅、遠かったけど、来てよかった~。のんびり下れたし」

「それは良かったです。ぜひまた、四万十に遊びにきてくださいね。キャンプもいいですよ~」

 

 ゲストの感想とコーヒのぬくさで、ほっとした僕は、薄曇った空を見上げながら、

「ようやく四万十川に復帰できたなぁ・・・」と実感です。今年は、かなり遅くなったけど。

それは、沈下橋の川原に上陸し、コーヒータイムを楽しんでいたときのコト。

 

 

 もうすぐ年号も変わる大型連休2日目、風薫る四万十川をカヌー&カヤックで下りました。

ARKリバーピクニック一日コース。

船腹の大きいカヌーに、美味しいもの、飲みもの、おやつをどっさりと積んで、GO!!

昨日は、ひやい北風が強く吹いた川。

でも、今日は穏やかに晴れて、川はなかなかよいコンデションです。

明日からは、また天気が下り坂のようだけど。

この時期の空は、猫の目のようにクルクルとかわりやすいですね。にゃー。

 

 最低気温5、8度 最高気温19、6度

水位は、平水+50㎝ 川面の水温21度 水の透明度△ 

午後の空は、薄曇り。時々、北寄りと南寄りの風。漕行11キロ

 

 

 

 ゲストの千葉からきたIさん一家は、アウトドア好きで、

屋久島、父島などの自然とも遊び、シーカヤックの経験もあります(川を下るの初めて)。

僕らは、スタート地点のトロ場で少しならしたあと(川の漕ぎ方などもレクチャーしたあと)、

今回のコースで、いちばん波が高い左カーブの瀬に突入!!

 

 ザァザァ、ザブザブ。

まだ冷たい初夏の水がデッキをあらい、水しぶきがカラダに。

「うっひゃー、つめてー!!わはは・・・」

全員ブジ瀬をクリアー。白波に、新艇のボディのグリーンが映えます。

*水温が低い季節、

カヤックはじめての方は(初っ端の波高い瀬は)迂回するコースを下るコトが多し、です。

 

 「目に青葉 川カジカガエル 初くだり」

ライムグリーン、ワインレッド、クリームイエロー。

水面から見あげる南国の山は、一年でもっともカラフルで華やかです。

残念なのは、ダークグリーンの部分がとても多いコト(7割が植林のスギ、ヒノキ)。

トサシモツケ、キシツツジの花が彩る岸辺で、涸れ色の竹林は「竹の秋」を迎えています。

僕は、新緑と花かおる風に、カヌーの上で何度も大きく深呼吸~。ふぅ~。

 

 江川崎から4キロほど下ったところの川原に上陸し、昼食。

のんびりゴハンを食べている僕らの前を、

沢山のカヤックがぞろぞろと下ってゆく(大きな施設のカヌー半日コース)。

そして、すぐ下流の川原でゴール。

漕ぎ手は、バタバタと艇と装備を片付けていなくなり、ふたたび川原は静かに。

「おーい、そんなに急いでどこへゆく・・・」

 

 

 

 午後のコースは、瀬が少ないけど、四万十川の雄大な景色が楽しめます。

よい川景色の中を、ゆっくり漕いで岩間沈下橋の川原に上陸、コーヒータイム。

現在、沈下橋は落橋中、橋は工事中のため通行止め。

そのため、いつもの連休と違って、川原はとても静かです。

 

 その後、沈下橋をでてさらに下流へ。

そこで川は「これぞ四万十川」といった川景色を見せてくれました。

 

 ゴール地点までは、もう少しです。

「さぁ、もう少しでゴールに着くよ」とゲストに告げると、

名残りおしいブラザーズは、わっせわっせと上流に向かって漕ぎあがっていきました。

 

 僻地を流れる四万十川は、—都会近郊の川と違い―静かで、

ゆっくりとした時間と水が流れるところです(川は時々暴れるけど)。

まだ、なかなか豊かな川の自然をゾンブンに楽しみたければ、

のんびりゆったりとフィールドで過ごすのがおススメですよ。いそがされず、せかされず。