ラストシーン | CLIO

CLIO

最近は詩を中心に書いています。
作詞活動の記録も少々。動画も貼ります。

 

 

 

 

 

 


「ごめんね、さようなら」なんて
掠れた言葉も いっそ清々しい

耳に突くような 雨音が
飽和して 透明な歌を奪う

残った声と 爪先の形が
不格好な祈りを 垂れ流す

そうやって 消滅していく
ひとつの重さが
誰かの胸を そっと放した

空虚の向こう 覗き見た世界は
身勝手な希望で
暴力的に 感傷を殺すんだ