もう取り戻せない痛みがあって
鍵が壊れた密室に一人きりで居る
「待っているね」と確かに約束した
あの指先は何処へ行ったのだろう
ロスト・イマジネイション
君の顔も声も名前も
ロスト・イマジネイション
知っているのに上手く思い描けない
今日が来る度にまた書き換えて
幾つもの昨日を見捨てては進んでいる
「必要」と「大事」は同じにできない
覚えておきたいのに忘れてしまう
ロスト・イマジネイション
君が再び現れても
ロスト・イマジネイション
穴だらけの心は君に気づけない
もう取り戻せない笑顔があって
パンドラの箱の中は置き去りの愛だけ
散らかった感情が邪魔をする
詰め込んだ言葉達が押し出された
ロスト・イマジネイション
朧げな君が消えていく
ロスト・イマジネイション
忘れてしまったことも思い出せない
君なんて最初からいなかったように
ロスト・イマジネイション
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高良俊礼さんよりいただきました「失くした記憶」というテーマで書かせていただきました。