ツイート詩・ログ
ツイッターにて上げていた短い詩を、
なうにて公開していたものです
0425
611.聞こえない声が聞こえてくるような朝に、私は静かに眠った。もう目覚めなくたっていい、と。その言葉は誰に言ったのだろう。
0426
612.何も求めてないなんて嘘でしょ。助けはいらないなんて、格好つけないでよ。綺麗に消えていく物語だなんて、そんなの望まれていない。
0427
613.正しさを突き詰めたものが、時に1つの嘘よりも鋭く身体を抉るものだわ。誰も望んでいない真実ほど、殺傷能力の高い凶器はないのよ。
0428
614.同じ時間を確かに生きたよ。ただ、貴方にはこの先も時間があるだけ。私はもう一緒に歩けないだけ。
0429
615.夢交わらずとも愛していた。貴方は恐らく気づいていなかっただろう。道端に転がる石ころが、そこにあった理由など。
0430
616.本能という緻密な計算が未来を選んだ。だから私の後悔さえ、仕組まれた演出に過ぎないのさ。
0501
617.憧憬と羨望、それから自己嫌悪。邪な感情は十分な理由になる。これは倒錯ではない、進化だ。
0502
618.私はずっと勘違いしていたのかもしれない。私は彼になりたかったわけじゃなかった。彼とは違う私を、受け入れて欲しかっただけなのだ。
0503
619.貴方は誤作動だと言うだろうか。そのエラーを恋だと認識させるために、私はあと何回貴方を騙せばいいだろうか。
0504
620.何処か遠く、出来ることならあの人の愛した星へ行きたい。世界の一部である私を捨てて、物語を読むような旅をしよう。