アルミのオイルパン | ark-japanの乗り物ブログ

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Yahoo!ブログから引っ越して来たばかりで迷子状態です。

結構気を使います❗️  アルミ製のオイルパン…

あんまり気にしない整備士が多いですが、トルクレンチは使うのにアルミも鉄も同じトルクで締めちゃうなんて意味がありません(笑)

 

アルミ製オイルパンが35ニュートンで、鉄製オイルパンは45ニュートンくらい(個体差アリ)の締め付けトルクなので、結構変わってきます。

言わずもがな、アルミ製オイルパンの「締め過ぎ❗️」は論外です。

ドレンボルトをオーバートルクで締めてもオイルは漏れません。じゃあ何が問題なのか??

それは、オーバートルクで締められたボルトを外し、再度ボルトを締め直す時には、以前のトルク(オーバートルク)よりも高いトルクで締め付ける必要が出てきてしまいます。

 

例えば、本来は35ニュートンの所を45ニュートンで締め付けたとします。

このボルトを外し、同じ45ニュートンで締め付けてもオイルが漏れてきてしまいます。

そこで50ニュートンで締める。次は55ニュートンと…

※実際は何度か繰り返された場合ですが、説明のためわかりやすくしています。

 

こんか感じで規定以上の強い力(オーバートルク)で締め付けられた場合は、同じ力では締結できなくなっていってしまうんですね。

ホイールナットも同じ原理です。

そして最終的には弱い方の金属が破断するんです。つまりオイルパン(アルミ)の交換ですね。

ネジ山を復活させる事も出来ますが、切屑がオイルパン内に入り込むリスクを取るくらいならオイルパンを交換する方が無難です。

 

とは言え、35ニュートンと言うのは心もとない数字です。

結構ゆるい感じ❗️   だからといってオーバートルクも厳禁❗️

 

そんな時どうするのかと言うと、コレを使います

シスコメタルと言います。

アルミにファイバーシートを転写してあるドレンボルトのガスケットです。

トヨタの純正ドレンガスケットも似たような仕様になっていますね。

ただ、トヨタはM12の設定しかないのですがコイツはサイズも豊富です。

 

これの何が良いのかと言うと、まず35ニュートンと低いトルクでもシッカリと密着する手応えがあります。もちろん感覚だけでなく、ファイバーシートがシッカリと密着しながら食い込むのでまずオイル漏れや緩みの心配はありません。

 

もう一点❗️   過去にオーバートルクで締め付けられてしまい、規定トルクではオイルが漏れてしまうオイルパンにも有効です。

ただその場合、漏れない下限値を探って下さい。下限値がわかれば、オイルパンに直接書いちゃってもOKです。これで先述のような、漏れを防ぐためにオーバートルクを繰り返す必要がなくなります。つまりそれ以上悪化しないって事❗️

 

そして困った事に、ドレンボルトもオイルフィルターも、ホンット馬鹿みたいな力で締め付ける正規ディーラーの多い事❗️  オイルフィルターなんてメタルタッチしてからまだ締め付けてあるなんてしょっちゅうです。 締結の科学を少しも理解していません❗️

 

まぁ愚痴はこれくらいにして…

そうそう❗️  この「シスコメタルガスケット」ですが、もちろん外車にもメチャクチャ使えます。

外車ってドレンボルト長ーーーいのに何であんなに漏れてくるんだ(笑)

特にベンツ(M14です参考までに)は必須です。自分でシスコメタルガスケットを買って、オイル交換の時にディーラーに「これ使って下さい」って渡しても良いくらいです。

むしろ、腕の良い(そして人情味のある)メカニックなら「これどこで手に入りますか?」って聞いてくるかも…

 

サイズが豊富なので…   滅多に外さない ATやCVT のドレンにも最高です。

もちろんMTやデフにも最高。 ちょっと高いけど…90円/枚

 

アルミ製オイルパンの必須アイテムですが、DIY派からプロの方、輸入車、超高級車まで広くおすすめできる製品です。

と言うか、一度使うと元には戻れない❗️ 漏れない❗️緩みにくい❗️

 

たぶんモノタロウで買うのが安いと思います。

ぜひ使ってみてくださーい