ヘッドライト磨いていくよ | ark-japanの乗り物ブログ

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Yahoo!ブログから引っ越して来たばかりで迷子状態です。

車屋さんですからね。

エンジンとオートマばっかり弄っているわけにはいきません。

 

うちの裏人気メニューがヘッドライトリメイクです。

と言うか、作業してるの(もしくは出来上がり)を見たお客さんが「ワシも頼む」的な感じで依頼されるだけであって、正式なメニューではありません。

個人的には塗装のプロでもないし、お金取る気はなかったんです。

安価な中古車でもヘッドライトがキレイだとお客さんは喜んでくれるしって思いで始めただけなんです。

 

と、まぁそんな訳で隠す必要もないので手順を公開します。

前置きが長くなってすいません…

かなり失敗しにくい方法だと思いますが、施工は自己責任で笑笑

 

準備するもの❗️

①耐水ペーパー1000番と2000番

②ラビングコンパウンド

③液体コンパウンド  https://www.pikal.co.jp/archives/439

④マスキングテープ

⑤養生シート 新聞紙など代用可

⑥台所用洗剤

⑦脱脂剤 パーツクリーナー代用可

⑧イサム エアーウレタン クリヤー

 

 

ここで注意点です。ミッチャクロンなどのプライマーは使用しない方がいいです。

樹脂製ヘッドライトの場合、プライマーが無くても十分な皮膜が作れますし、それよりも重要なことがあるので是非見てってください。

でははじめていきましょう❗️

 

①縁取りのマスキング

ヘッドライトとボディの境をマスキングテープで養生します。

 

②粗削り

耐水ペーパー1000番で水を流しながらサクサク削ります。全体が満遍なく白くなるまで削ります。この時、元々の古い樹脂皮膜(新品時のコーティング)が残っていると、後でもう一度②から再スタートになるのでシッカリと均一に表面を削ってください。

黄色い研ぎ汁が出てくると思います。使っているのは所詮1000番なのでガンガン削ります。

 

③削り

洗剤で表面を洗い流し、今度は2000番で削ります。

この時も、古い皮膜を残さないように注視してください。鱗状や斑点のようになっているのが古い皮膜です。形が複雑なので色々な角度から確認しながら削ります。削りすぎても樹脂が薄くなってしまう事はありませんので安心して一心不乱に削りましょう。

 

④傷消し

洗剤で表面を洗い流し、軽く水気をとります。

次にラビングコンパウンドを使用して傷を消し、表面をならしていきます。

研磨力と手応え(食いつき加減)がヘッドライト研磨に相性抜群です。パッド(スポンジでも可)にラビングコンパウンドを小さじ程度とり、サクサク磨いていきます。

非常に重要な工程で、仕上がりを左右します❗️

エッジや縁の部分も念入りに磨きます。何度か洗い流しては確認、また磨くを繰り返します。手の感触も重要で、表面に粗い部分がないか確認してください。

 

⑤塗装前仕上げ

洗剤で表面を洗い流します。この時、水に濡れているヘッドライトを良く観察しましょう。表面に水をかけても、ヘッドライトはまだ白っぽいと思います。

つまり、ここで塗装してもただの白っぽいヘッドライトが出来上がるだけです。

この「水を流しながら確認」がとても重要になります。

液体コンパウンドで磨いていきます。とにかくひたすら無心で磨いていきます。

ある時点で、水を流しながら確認するとヘッドライトがメチャクチャキレイに見えるようになります。全体がそうなるように磨いてください。

水を流している間はキレイでも、乾けばまた白っぽいヘッドライトになりますが安心してください。鏡面仕上げにする必要は無いんです。水を流している時の見た目が、塗装後の完成状態に近いと思っておいてください。

ここで…  良く見ると鱗状や斑点模様が残っている場合があります。その場合は②に戻ってしっかりと削りなおしてください❗️ 塗装してしまうと二度とその模様は取れませんからね。

 

⑥塗装

洗剤で表面を洗い流し、流水で念入りに洗剤を落とします。

脱脂剤(アルコールやパーツクリーナー)で油分を取り除きます。塗料の細かい使用方法は説明書を読んでね。

ここから重要ですよぉ〜

塗料は、艶が出るまで塗ってはいけません❗️艶を出してキメにいくのは最後のひと塗りだけです。

エアーウレタンを薄く塗布します。全体に薄く塗れても、表面は濁った半透明で不安でしょうがこれで大丈夫。

10分ほどしたら、同じくらいの量を塗布します。この時、前回と違う角度から塗布するように意識してください。

また10分ほどで同じ作業を行います。この時も角度に注意してね。これで3回薄塗りしました。

4回目にて1発で仕上げます。4回目の目的は艶です。エアーウレタンの艶の出し方は厚塗りです。厚塗りの最大の敵が「液ダレ」❗️

しかし、角度を変えて薄塗りを3回する事でヘッドライト表面はニチャニチャしています。厚塗りを行うにはこの時しかチャンスがありません。

塗装のコツは、腕をヘッドライト上で往復させずに、スプレーがヘッドライト上を通り過ぎるように意識してください。ジグザグ塗りはダメです。ジグザグだと折り返し地点だけ塗料が倍になってしまいますよね?そこがタレます❗️

焦らずに、ドンドン塗り重ねていきます。すると、一部から徐々に透明度が増してきます。厚塗りしすぎて白く濁る場合もありますが、濁る程度なら後々消えて透明になります。厚塗りする場合も、角度を色々と変えていきましょう。

艶が均一に出るまで厚塗りします。この工程がうまくいけば、これだけで十分美しい仕上がりになります。

厚塗り後10分でマスキングテープを剥がします。

 

⑦最終仕上げ     ※必要な場合のみ

1週間ほど乾燥させてから、最終仕上げを行います。この間、雨風に晒されても、もちろん車を普段使いしても問題ありません。

ちなみに、私は基本的にこの最終仕上げを行いません。液体コンパウンドで磨くのですが、タレた痕がある場合や、泡の混入、ゴミの混入がある場合は耐水ペーパーで削ります。しかしウレタン塗料は硬いので艶出しまで苦労すると思います。

 

完成です。

まさに作業を終えて今撮影しました。

元々はションベン色で、中の様子が全く見えない状態だったのですが、こんなにキレイだったのですね…

いつもビフォーの写真が無くてスイヤセン❗️

最後の厚塗りを完璧に行うと、ここまでの仕上がりにできます。

写真は厚塗り乾燥後で、それ以降の研磨は一切行っていませんが、キレイでしょ??

 

ミッチャクロンを使用したり、②③④の表面処理が甘いと失敗します。

何度も言いますが、私は塗装は専門外で、ましてや屋外で塗るもんだからホコリなども付着します。お金を頂いて施工する気は無く、中古車でションベン色のヘッドライトよりは良いだろうと言うことから始めて、気づけば上達してた程度のモンです笑笑

 

でも、巷にある市販品や専門業者のヘッドライトコートより100倍長持ちしますよ。

塗装の中でもかなり強い部類ですし、ヘッドライトが酸素に触れることがないので変色しません。と言うか過去に塗ったヘッドライトは数年経過しても特に変化はありません。

逆にヘッドライトコートはたいそうな名前の割に半年から長くて1年の寿命…  それにしては高価なのでコスパ最悪だと思うんだけど

 

以上❗️  ヘッドライトも復活させる編でした。

また見てねー