廃車するので引き取ってきたステップワゴンの隣で、別のお客さんのオデッセイを整備中です。
どちらも年式は古いのですが、エンジンは同じくK20A
ステップワゴンは距離が10万kmでこれまでの整備は???です。私はノータッチ。
オデッセイは距離が16万kmで、約半分(後半)はうちの整備です。
せっかくなので、お客さん(オデッセイ所有者)にどれだけ違いがあるか同時にエンジンをかけてみました。
ステップワゴンは… 古い掃除機並みの轟音の中でも聞こえるカラカラ音(恐らくスラップ音)とパワステも唸っているので騒々しい(笑) ステッカーによると0w-20が入っているので仕方がないかもしれませんが…
オデッセイは… 横のステップワゴンがうるさくてエンジンがかかっているのかわからん❗️ とにかく静かです。振動も皆無で、逆に加速の時は音&振動と速度がリンクしないのでちょっと怖いらしい?? むん… それはCVTだからでは??
16万km走っていると言う事は、ステップワゴンの1.5倍以上の距離を走っているのに…
同じK20Aでもここまで違いが出るのは、やはり「ツボ」を抑えた整備が不可欠だと思います。
この前、スズキのR06Aエンジンについて書きましたが、あれは批評では無くR06Aエンジンの特性(長所や短所も)を理解して、整備する(長く最高の状態を維持する)ときの「ツボ」を見つけるためなんです。
人間同様、完璧なエンジンなど無い訳で…
K20Aは、オデッセイでもステップワゴンでも「インテRのつもり」で整備するのが「ツボ」です。もちろん、常用回転数が低い(特にCVT)車は多少粘度を下げますが、低温流動性の良い5w-30か5w-40が良いと思います。
R06Aも同様に、ターボ車は10w-30、5w-40、10w-40が良いと思います。5w-30は? と気になるでしょうが、同銘柄で比較した場合には5w-30よりも10w-30の方が劣化しにくいと言う事が言えます。NAエンジンならば通年で5w-30が良いと思います。
R06Aで肝心な部分は、5万kmまでが勝負❗️だと思っておいて下さい。5万kmまでのメンテナンスがR06Aのエンジン寿命を大きく左右します。仮に、7万km付近で不調に陥った場合は… 復活は難しいと言うのが本音です。
それでも、復活させる方法を編み出して行くのが今の課題です…
こう言った「ツボ」がどのエンジン、どの車種にも存在する訳です。
同じエンジンを並べて、音を聞き比べたり、乗り比べたりする事は滅多に無いでしょうが…
今回は私も良い経験になりました。
それにしても、オデッセイはこの調子でいけば20万kmは余裕ですね。