数は少なくなってもやはりマニュアル車は楽しいもんですね❗️
最近ではギアオイルも低粘度化が進みました… ガチャガチャした感触は気色の良いものでは無いのであまり好みではありませんが
基本的な所ですが、例えばギアオイル75w-90と聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか??
エンジンオイルで目にする5w-30と言う表記に比べ数字がものすごく大きいので、75w-90はエンジンオイルよりも粘っこい!と思っている人も多いのではないでしょうか。
75w-80を例にしてみましょう。
86、ロードスター、ノートニスモ、スイスポ、ヴィッツRS、フィットRSなどで広く採用されている粘度ですね。
実はこの75w-80と言う粘度。エンジンオイルの5w-30とあまり違いがありません。
40度動粘度は45〜55cSt前後のものが多いので、製品によっては5w-30よりもシャバいんです。※40度動粘度を比較した場合
問題は、一般的に市販されているギアオイルの75w、75w-80、75w-85、75w-90、80w-90はひじょーーーーに動粘度の幅が広い❗️ 要は大雑把なんです(笑)
SAE粘度はアテにならないと言ってもいいかもしれませんね。
なぜなら、多くの方がミッションオイルの良し悪しを「シフトフィール」で決定づけているからです。
このシフトフィール。もちろん素材によるフィーリングの違いもあるのですが、実は粘度によって左右される場合も多いのです。
冬の朝イチはシフト操作が気持ちよくいかないという経験… ありますよね?
あれは外気温によって粘度が変化しているからです。
つまり、色々なミッションオイルを試しているつもりが、粘度による違いだけで良し悪しを判断してしまっている場合がある❗️という事
オイル本来の性能を堪能したいなら、動粘度に着目すべし❗️
…と言われても(笑)
そこで、まずは純正ギアオイルの動粘度がベンチマークになるわけですね。
以前も紹介したブレンドによる動粘度計算サイトを活用してみてください。
じゃあ最近の低粘度ギアオイルはどうするのかと言うと、実はATFの中には極圧性が高く、ミッションオイルとして使用できるものが少なからず存在します。※LSD搭載車やFFのスポーツカー、FFベースの4wd車は要注意なので信頼できるショップに相談して下さい。減摩材、極圧材、摩擦調整材、規格などちょいと知識が必要です。
うちではブレンドにニューテックのNC-65、ZZ-51改、ZZ-52を使用します。
特に、スズキ車の純正75w(なぜ75シングルでは無くWウインターが付く??)での交換依頼にはこのブレンドが必要になってきます。
うちのお客さんには、純正75wの評判がよろしくないようで…
私もあまり好きでは…
ZZ-31とNC-65のブレンドに、NC-81PLUS(漏れどめ)が評判が良いようです。
なんで漏れどめを入れるかと言うと、しばらく交換しないオイルですし漏れる前に入れちゃおう!と言う発想です(笑) ちょっと高いんですが、漏れると面倒ですからね…
サーキットを走る人は、また別のお話になるのですが、動粘度の事は知っておいて損は無いでしょう。75w-140などのオイルを使用するにしてもです。
純正低粘度オイルでは、ちょっと遊んだだけでギアが悲鳴を上げますからね。
ギアオイルは街乗りでもサーキットでも意外とシビアなパーツのひとつです。
それもマニュアル車を所有する楽しみのひとつですね。
それらが揃った時、手足のように動いてくれる車ですから。
なんでこだわるかって?
昔、サーキットでのシフトミスで死にそうになったからってのは内緒の話です
(笑)