今日の趣味は読書。
タイトル
父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書
特徴
・哲学の専門用語や哲学者の何言ってるんだかよくわからない難しい言葉遣いがない
・当たり前だと思っていることに対する考察
・差別など社会問題に対する考察
この本は、大人になってから権利のような当たり前で疑問に思わないようなことについて、著者と著者の息子との会話から哲学していくという内容です。
ここでは一部の内容について詳しく紹介したいと思います
おそらく「トロッコ問題」は多くの人がご存じだと思います。
ただ、この話の本質は置き去りにされて、一人を犠牲にするか誤認を犠牲にするかという話だけが先行しているように感じます。
次の質問だとどうでしょう?
「臓器移植を待っている5人の患者さんがいます。1人の人が臓器提供してくれればこの5人を助けることができます。そんな時、1人が骨折で入院することになりました。この人は別に重症でも何でもないです。この人を犠牲にして5人の患者さんを助けますか?」
もう一つ、これはどうでしょう?
「あなたは線路の上にある橋にいます。今、トロッコが暴走しています。このままいくと線路の先にいる作業員5人が犠牲になります。そんな時、隣に大きな男性がいて、この人を突き落として犠牲にすればトロッコを止めることができ、5人を助けることができます。横にいる男性を突き落としますか?」
おそらく、どちらの質問でも一人を犠牲にすることを避けると思います。
では、トロッコ問題では?
1人を犠牲にする人が多いのではないですか?
この二つの違いが何なのかを考えることが「トロッコ問題」の本質なのです。
この違いは権利に関することなんですけど、よかったら違いをご自身で考えてみてください。
そしてこの違いを考えることが社会のどんなことに生かせると思いますか?
この本にはこの問題の筆者の考えが書かれているので、興味があったらぜひ読んでみてくださいね~
ではまた、そのうち。