実家は東京。決死の覚悟
緊急事態宣言で真面目に自宅警備中、
実家の兄弟からメールが。
「母さんが軽く呼吸困難なんだけど、今日は出勤日で…」
なぁ~にぃ~?マジかっ?!で、私がGO!
呼吸困難=死んじゃう?って頭をよぎったら
自宅待機がどうのとは言ってられません。
私:「お舅さん、ごめんなさい、また別々の食事が続くけど、
東京行ってくる!」
お舅さん:「おう、行ってきな!こっちは気にすんな」
(自分のだるさはなくなったけど、万一を考え、未だに別々に食事をしています)
もともと持病のデパートな母、もしコロナならイチコロです。
最悪、私が母を看取るかも?とも覚悟しました。
こんな時でも出勤させる東京の会社が悪いのよ、
と言い訳しつつ電車に飛び乗るっ!
(でもしょうがないよね。休めない職業ってあるもん)
東京との県境に差し掛かると「翔んで埼玉」が頭をよぎり、
「東京都民以外通さん~」って検閲官が乱入してくるかと思ったりしたが、
結構な人数の方々と一緒にいつも通りに東京へ。
(電車内は空いていましたが、東京へ行く人の割合は多かった)
途中、これの為なら這ってでも起き上がる母の大好物を購入。
だが、その時街にいた人数の多さにびっくり。
以前ここで紹介したドトール店の席が7割埋まっている…。
おいおい、東京人ってアホかいな?
小池都知事に同情しつつ、そっからまた電車バスを乗り継ぐ。
乗り物に乗る人数は少ない。窓から見るお店も休業が多い。
一応ちゃんと要請を守ろうとはしているようだ。
実家に着くと、酸素吸入しながら布団に伏せっていた母は、
私に「越境させた」ってんで慌てて、
青白い顔で「もう大丈夫」って無理して体を起こし、
母親ならではの責任感と娘が来たっていう安堵感で、
なんとかいつもの調子に戻りました。
(当然熱を測りましたが、平熱。多分持病の方の呼吸困難だったらしい)
ええ、大好物も食べましたw
必死になって半ドンで帰った兄弟は、そんな母に呆れてw
コロナじゃなかったんだから、喜ぶところよね。
安心して自宅に戻る途中、
駅系列の飲食店が夕方前に店を閉めるのをみた。
ああ、きっと夜は静かな東京になるんだろうな、
ならなきゃコロナ収まらないよな…と思いながら、
外気バンバン入る寒い電車に揺られて帰りました。
もし強制都市封鎖にでもなったら、母は死んじゃうかもしれない。
兄弟は出勤で家を空けねばならないから。
(第三者を頼ろうとしない母も悪いんですがね)
イタリアの事を思い出して、ちょっと黒い気分になったのでした。