昨夜遅くに、イタリアから帰国し、現在海外渡航者用の隔離先の施設におります。
さて、世界最終予選の結果についてです。
まずは皆様、たくさんの応援、本当にありがとうございました。
先日まで開催されていた、パラリンピック世界最終予選、そして、インターナショナルパラレガッタに参加してきました。
今回は、2020パラリンピック東京大会の出場権を得ることが最大の目標でした。
結果としては、全体6位で、最終的な出場権の獲得にはいたりませんでした。
残すは、IPCとFISAが決める、2ヵ国分の推薦枠を残すのみです。
ここに選ばれる基準については明記されていないため、どうなるかはまったく分かりませんが発表が18日ということです。
最終予選を終え、さまざまなことが頭をめぐり、なかなか頭が整理されない時間が続きました。
2016年に初めて出会ったパラボート競技。
取り組んでいく中で、本当に多くの苦労もありましたが、思い出されるのは、むしろ各方面からかけて頂いた温かい応援の言葉や、支援についてが頭をいっぱいにしています。
この大会で、権利を獲得し、競技を通して恩返しすることが今回の目標でした。
最後の推薦枠に一縷の望みを託しつつ、きちんと今後のパラローイングにつながる動きと、選手個人として、クルーとしての完成度を上げていけるよう精進を続けていきたいと思います。
今回の大会では、予選で、日本の歴代最高タイムを更新することができました。
しかしながら、出場権獲得に届かない現実に、世界との距離を改めて実感させられます。
本当に色んな事がおきました。
2019年から2020年初頭にかけて代表クルーの選考があり、東京大会に挑むメンバーが決まった直後にコロナが流行し始めました。
合宿や、練習が満足にできない雰囲気の中、世界最終予選が延期になりました。
自宅トレーニングを続ける中で、今度は、東京大会そのものが延期となりました。
(私個人としては、東京が延期となり、2022年に向け動きを想定していた冬季競技との兼ね合いが難しくなり、調整に苦労しましたが、ボート、スキーの両協会の皆様のご理解のおかげでなんとか並行して競技ができました。)
東京大会が延期となった関係もあり、昨年末には、クルーに欠員が出ました。
直前の欠員に、急ピッチで補填要因の選考が行われました。
さらに大会直前に、担当コーチがご家庭の事情で大会前合宿や大会に帯同できなくなりました。
目標設定や予定の変更が目まぐるしく起きた一年でした。
その後入った新人選手と作り上げてきたこの数ヶ月。
多様な選手で構成されるパラクルーは、お互いを理解し、漕ぎの精度を高めていく作業に時間がかかります。
そんな中で、ここまでこられた事は、今後の我々の自信につながると思っています。
以前のクルーで出したタイムを更新できたことは非常に大きな収穫でした。
また、その後のレースでも上を目指して、常にチャレンジングな姿勢で戦略をたて、挑んでいきました。
レースの詳細や、このコロナ禍での遠征については、また改めてまとめておきたいと思っています。
現在、隔離初日の朝を迎えています。
まずは3日間、この部屋から一歩も出られないので、どうやってこの室内でトレーニングを継続するか検討中です。
まぁ1畳あればトレーニングはなんとかなります!
問題は、配給される食事が(美味しくて、栄養的にも大変充実していますが)、トレーニングを想定したカロリーではない事でしょうか。要するに、ちょっとお腹減った!ということです。笑
とにかくしばらく部屋から出られないので、ゆっくり何するか考えます!
ありやす