大阪ハーフマラソンが開催されたのは、ちょうど1週間前です。

それなのに、いまだに大阪ハーフマラソンの話をするとは、よっぽど久々のレース出走が嬉しかったに違いない。

 

2年以上ぶりにレースに出てみて、最初に「おお」と思ったのが自らの走力の衰えとかそういうものではなくて、タイトルに入れた「厚底シューズについて」でした。

 



↑ちなみに私のこの日の勝負シューズはコチラ。先日引退式を行った「ターサージール5(青)」の後継者、「ターサージール5(赤)」です。

 

最近スポーツ店などでチラッとシューズを見ても、ほとんどが厚底。

自らが薄底派であると自認していて、仲間内で「薄底クラブ」などというクラブを結成している私ですが、シューズ売り場に足を運ぶたびに最近は大変な疎外感を感じていました。


でも今回レースのスタート会場に立ってみて、自分が浦島太郎になったような気分になりました。

 

2年前(だったと思うけど)高槻ハーフマラソンに出たとき、多分ナイキのヴェイパー何ちゃらが出て少し経った頃だったと思います。スタートラインにはピンクのナイキがまあまあいましたが、まだまだスピード自慢の人が「イノベーター」となって高い商品を購入してるんだなあといった程度で、これから新しく「厚底派」というカテゴリーがシューズの世界に加わっていくんだろうなあなんて軽く考えていました。

 

でも今回大阪ハーフのスタート会場で私の視界に入る範囲でのそのシェアは9割くらい。薄底も何人かいましたが、極めて少数派で、むしろ「同じ薄底でがんばりましょうね」とか声をかけたくなってしまうくらいの気分(海外旅行で日本人同士が仲良くなるみたいな)になりました。それくらい薄底少ない。

 

もはや、シューズの世界は「厚底派」と「薄底派」の2つがあるのではなくて、現在の「スマホ」と「ガラケー」の感じに近い様相となっていて、「薄底」はどっかの国の秘境に住む少数民族のような存在になってしまったと感じました。

 

今回のレースでは、これまでこんなに多くの人に抜かされたことがない、というくらい抜かされまくったのですが、レース中、私の視線はずっと他人の足元にありました。

見ているうちにだんだん厚底の人が楽に走れているように見えてきて、徐々にスタート地点で思っていた「薄底派」としての誇り(?)やこだわりは薄くなっていき、ゴール後は「厚底」への憧れを抱いている自分がいました。

 

もう「浦島太郎」でも「少数民族」でもなく、これは「原始人」に近いかもしれない。

とここまで書きかけて、私のブログ名「ariumara」は、南米の走る民「タラウマラ族(ララムリ)」から来ているので、やっぱり人間の足本来の可能性をもう少し追求するためにも厚底購入はもう少し我慢しようと思います。

でもタラウマラ族もUTMFとか走る時はワラーチではなく最新のシューズ履いたりしてたな。。。


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