三つ子のお母さんが生後11ヵ月の次男を
床に叩きつけて死なせた去年の事件。

そのお母さんに先日懲役3年6ヶ月、執行猶予なしの実刑が下されたそうで。



この事件のこと、全く知らず
数日前に三つ子のお母さんのブログで知りました。


『三つ子 虐待』って検索したらその事件の事が沢山出てきて、
執行猶予を求める署名活動が行われていたり、
その活動を反対している人もいたり・・・


色んなページが出てくるけど、この→(NPO法人 ぎふ多胎ネット)ページが新聞記事も見れるし
事件の裁判を傍聴した方の事も書いてあって分かりやすいかと思った。



初めて事件の詳細を見たときに他人事じゃないし悲しすぎるし『あ~これ自分やったかもしれへんな』と思った。


ありつんは幸い母親が自由の身やから三つ子育児を手伝ってくれてて
(それでも母は三つ子育児の為に仕事も辞めたんやけど)

夫も今の現場は仕事の自由がまだ効く方やから
なんとか1歳8ヶ月まで育ててこれてるけど

この事件の記事を読んで、このお母さんの当時の状況が想像出来すぎて泣けてくる。


旦那さんは育休が終わり夜勤で仕事に行って、
両親は自営業で頼れず、
よくミルクを吐いてずっと泣いてる次男がいる
三つ子をお母さん1人で寝不足で鬱状態でみていたんかと思うと、
精神追い詰められた状況でとっさの行動に出てしまう気持ちがすごくわかる・・・
だからって虐待OKなわけではないし、人が死んでしまっているから複雑な気持ちでモヤモヤします。



寝不足は思考がおかしくなるし、ネガティブになるし、それを話す相手もいない中で
三つ子の育児をしていたのかと思うと胸が痛いです。
それ以上に次男くんをおもうと胸が痛い(>_<)



都会は育児支援(ヘルパーとかシッターとかファミサポとか)を頼ろうと思えば色々あるのかと思っていたけど、
今回の事件でそんな制度が無かったり、あっても手続きが大変だとか色々知りました。




ちなみにありつんの住んでいる高知県の端の端の育児支援的なものは
子供1人につき48000円分のオムツやミルクに使える券が貰えるのみです。
(めちゃくちゃ有難いですが)

『お金は払うから手伝ってくれる制度はありますか?』と聞いたら
『無い。ご近所さんを巻き込んで三つ子育児を!』
と保健師さんに言われました。


転勤で引っ越してきた慣れない土地、
引っ越してきたばかりでご近所さんが誰かも知らない土地で
どないして頼るねん!!!!
と思ったのを覚えてる。

それでも母がいてくれたから何とかなって、
母がいても手が回らない時は
『ご近所のおばあちゃんに声かけて来よう!』と母が提案してくれても

ただただ疲れて寝たい
頼みに行くのもダルい
迷惑かもしれない
気を使いたくない
気を使う相手に会いたくない

と思っていた産後数ヶ月。


人に頼るってなかなか出来ません(>_<)
(特に日本人は気を使いすぎる人種)



支援センターも何度も来てくださいと言われたけど、保育園に入るまでは1日のスケジュールが毎日バラバラ、寝る時間も3人同じじゃない中で
車に乗せて、駐車場からベビーカーに乗せて少し距離のある支援センターに行く事を想像しただけで疲れて、母と行っても誰か声をかけてくれるのだろうか?とも思ったりして
行けた事ない。
(今になればもう少しがんばって行けば良かったな・・・と思うけど当時の自分にそこまでの気力は無かった)





だから近所や知り合いに多胎(単胎でも)育児中の人がいたら『ミルクあげるの手伝おうか?』『抱っこしとこうか?』『お散歩いかへん?』とか声を掛けてあげてほしいと思う。
ちょっとしつこいぐらいでもいいと思う。

『いつでも見るから言ってねー』とか
『何人も子供をみた経験があるから!』とか言われてもなかなか『じゃあ連絡しよかな!』とはいきません。(少なくともわたしは)




お金を払うならば割り切れるから
この市にそんな制度があればいいのに~と思ってた。
もちろん高すぎない金額でアセアセ



でもこの事件のお母さんはそんな制度を利用したくても事前に面談があるとかで三つ子を連れていくのが難しく行けなかったとか。


育児支援の制度が無いのも大変、
制度があっても利用するまでが大変。

どうにかならへんのかな(>_<)


色々考えてみた。
市は子供のいる家庭を把握しているなら、
そのご近所さんで『育児でも家事でも手伝えますよ』という人を調べておいて子供のいる家庭に伝えるとか?
一時間◯◯円とかお金をとるなら頼む側も頼みやすい?

でも子供のたくさんいる市は大変すぎるか・・・


多胎妊娠中の人には市がもっと産後の育児状況(手伝ってくれる人はいるか)とか、
産後の訪問もしてくれるけどそれ一回きりじゃなくてたまにはどんな状況か電話くれるとか、
1ヶ月に一回訪問するとか、
どうでしょう(>_<)
(もちろん大変なのは多胎だけじゃないねんけど・・・)


多胎育児中の人は希望をすれば保育園に必ず入園できるとか。
いやでもそれは兄弟でも年子でも1人でも大変なものは大変やし批判殺到かな・・・


多胎経験しかないからどうしても考えが多胎寄りになってしまう・・・


ありつんがこんな事1人で考えててもどうにもならないので、保健師さんにこの事件の話をしてみようと思う。


ここの市にヘルパーなどの支援制度はなくても、
保育園の申込みを強く勧めてくれた保健師さんと、生後8ヶ月で働いてもないのに保育園に3人いれてくれた市にはめちゃくちゃ感謝です(>_<)



あと、この事件は『不妊治療の末に三つ子を出産』と書いてあったけど、

治療の内容によるんかもしれへんけど多胎になる可能性を説明される事が多いと思う。
(ありつんは五つ子になる覚悟しといて!と言われた。覚悟なんてしてなかったけど)

だから、自然妊娠なら『予想外すぎる!大変だ!』と言えることも
『不妊治療してまで、説明もされて(だからと言ってまさかなのには変わりないんやけど)授かった子供。あんまり大変と言っちゃいけない』
と思って溜め込んでしまう人、いるんちゃうかなと思う。

ありつんがそうなんやけど。

溜め込んでるわけじゃないけど
『大変』と言っちゃいけない気がするのと
『うわぁ大変そう・・・』『大変やろー?』と言われすぎて大変という言葉を妊娠してから嫌いになってなるべく使わないようにしてる。





ブログもなるべく楽しいこと書きたいし、
大変なことも笑える感じに書きたいし、
『三つ子育児は大変でも、想像を絶するかもしれんけど、楽しいことも多いよー』
と発信したいと思っていたけど、
そんな事より

どれだけ大変か
いかに人手が必要か

みたいな事を発信して
『多胎育児大変!』
『手伝わなくちゃ!』
と思ってもらう事が大事なんかな・・・

とかこの事件を知って思いました。



何が言いたいか分からん長文ですが、

孤独な子育てが無くなればいいなぁと思います。


『三つ子!?私やったら虐待する!虐待しちゃう!』
と言われた事もあったけど、
その人がそんな風に思わへん為にも
沢山子供がいても支援制度が充実してて
みんな助け合っていて
『三つ子でも今は育てやすいもんな~私も手伝うから~』ぐらい言える子育てしやすい世の中になればいいなぁ。



新しい制度を作るってお金もかかるし難しい事やろうし、国や市の人間でもないありつんに何が出来ることでも無いかもしれへんけど、
今回の事件で少しでも変化がありますように。


自分に今すぐ出来ることは
心の健康を保つことと、
三つ子のお世話と、
育児中やお疲れな人に気軽に声を掛けてあげる事

しか思いつかへん(>_<)