肝試し | NO-FUTURE BLOG

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日常のふとした疑問を追及するブログ。

焦らず、急がず、サボらず、ぼちぼちと。

夏が来ると肝試しの季節である。
毎年、夏には一回は連れていかれる・・・
だが私は怖がりのくせに好きである。


今回は少し長めなります。
お茶とお菓子をまずご用意下さい。
用事がある人はまず済まして下さい。


今回は若かりし頃の肝試しについて書こう。
長くなるので面倒な人はぶっ飛ばしてください。





*******ここから回想*******



その日は盆も空けて天気は曇り。
空気はどんより湿り物語の背景にはピッタリの日であった。


私はOO県の友人Hの家に泊まっており、
昨日のプレーステーションの疲れを癒していた。


「ディッディーディディッディ ティレレティレレレ!!」


けたたましく携帯の
「ガンズ ユー・クッド・ビー・マイン」
が流れ出し、別の友人Tからの
電話と気付き渋々ベッドから這い出る。


どうやら、今近くに滞在中で暇をしているみたいで
こっちに遊びにくるつもりらしい。


友人T 「どうよ調子は??今暇しとる??」


当たり前であるこっちは無職だ。


    「暇やで。そっちは暇なん??」


友人T 「ん~。めっちゃ暇!」


当たり前である。友人Tも無職だ。


夕方前に合流の話しをつけ、電話を切り
友人Hに友人Tの急な予定を彼に告げ今晩の予定を聞いてみる。

    「H、今晩暇しとんの??」

友人H 「全然OKですよ~。」


当たり前である。Hも無職だ。

そんな時彼は言ってはいけない事を口走る。


「いよいよ、今晩ですか??」


それは私も考えていた事ではあったが、
まだ心の準備が出来ずにいた。


「お、おおう・・・」


少し戸惑いながら躊躇を悟らぬようOKを出す。


無職、無職、無職、トリプル無職。

私はさすがに無職率100パーセントはマズイと思い
無職率を下げる為、仕事中の友人に電話をかける。


「飲み会がある」と、
あっさりと断られ場所と行程の確認を済まし、
「がんばってくれ!」

と熱いエールと受けた。


夕方かなり日も暮れた頃、
迷子になっていた友人Tとようやく合流。
いよいよアツイ夏の始まりである。




興奮しながら3人車に乗り込み、
潜入用の懐中電灯を買い現場に向かう。
そして現場に到着。
車を降り徒歩でヤバイ屋敷に向かう。


その屋敷は森に覆われた入り口も解らない
超ヘビー級の代物だ・・・


なんとか真っ暗闇の中ジャングルを抜け
人が一人通れるぐらいの穴を見つける。


問題はここからだ・・・
誰が先頭になるのか???


ここまではH-T-私の順番であったが、

HはおもむろにTに懐中電灯を渡し一番後ろに下がった。

そして順番はT-私ーHに確定する。


一人づつ無事に小さな穴を通り抜け
いざ屋敷に潜入する。


まず1階に侵入したが、これは只事ではない。
真っ暗なうえにボロボロだ。
シャレにならない・・・


後に聞いたがこの時先頭のTは
あまりの恐怖に周りを見るのを止めたそうだ。


そしてビクビクしながら歩いていくと
またまたシャレにならない物を発見する・・・


2階へとつづく階段だ!

これは超ヘビーだ!!
一階部分はまだ外からの光が微妙に入りまだいいが、
2階は真っ暗闇で超ヘビー級である。


2階へ上がろうとするが誰も足が出ない。
階段を一歩も上がる事が出来ないのである。


まさに天国への階段だ!


そして沈黙を破り、先頭の友人Hが私に一言。


「隊長撮影だけしてきて下さいよ!」


とんでもない事を絶妙なタイミングで言う奴である。

「隊長」と呼ぶ事で
「隊長はやらなあかん」
と必然の状況に持っていったのである。


そして友人Tの追い討ち、


「そうそう、やっぱり隊長は
肝試しのパイオニア的先駆者である事の証明を・・・ブツブツ・・・」


何を言っているのかすでに理解不能である。


汚い!!
こいつらは汚すぎる!!

明らかに私が先頭に行く場面に二人がしたてたのである。


これはもう全く引けない。
覚悟を決め先頭に立つ。
懐中電灯も持たせてくれない。


「電灯は後ろからサポートしますよ。」


超勝手な奴らである。


一歩一歩、かなりゆっくり階段を上がる。
って言うか上がれない。
婆さんが何処に座っていてもおかしく無いシチュエーションである。

足がすくむ。

うまく説明できないが、

地上300メートルにある
30cn幅の手すり無しつり橋を渡っている感じである。


そして天井はそこら中に穴が開いている。
その穴からは婆さん6人は覗けそうである。


これは超ド級だ!!
ドキドキとかの問題ではない・・・


なんとか一段一段とゆっくり階段を上がり
全員が2階に到着し周りを見渡す・・・
そして悲鳴!!!


「ぬぉ~~!!!!」


私は女の人を見た。


その悲鳴で残り二人は慌てふためき
そこら中にぶつかり大きな音をたてる。


「ドカ! バキ!!」


その音にさらに全員慌てふためく!


そして懐中電灯の光が女の人を照らした時
私はそれが絵である事に気が付く。


「絵・・・・やん・・・・」


残り二人も落ち着きを取り戻し
ビビっていない振りをする。


「畜生・・・・こいつら逃げようとしたくせに・・・」


Uターンをして階段を降り始める2人。

ただ今の順番H-T-私


今度は恐怖の2階を背中に感じる私。


相変わらず懐中電灯は先頭の友人Tが持ったまま、
私は何も見えない階段を、


「頼むで婆さん。肩をつかまんといて!」


と祈るだけである。


その後無事、屋敷を脱出し
恐怖の館を後にする三人であった。


その後の帰りの車はもう大騒ぎであった。

アドレナリンがMAXに分泌されているので、
全員完全にナチュラル・スーパー・ハイであった。



良い子のみんなは真似しないでね!