この夏は、暑さが尋常でなく、加齢も加わって、8月中は塗装する元気が出ませんでした。9月に入って漸く、塗装の準備を始めました。
今回は、保有車輌の中からDF50をご紹介します。
この車両は、私が学生時代(昭和50年頃)に二子玉川にある「いさみやロコワークス」で、車体生地完成キットとして購入しました。その後紆余曲折を経て平成27年10月に完成させたものです。
購入はしたものの、この製品には、
①車体側面のラジエターの上下寸法が小さいタイプで、大きいタイプ
に加工したい。
②側面の屋根上昇用ステップの設置位置が片面のみ相違している
ので直したい。
③正面の感じが、実物の写真と異なる様に感じる。また、下部手摺
も大型のものが付いているが、小型にしたい。
④床板が前後と中央部に三分割されており、アングルも同様に分割
されていることから車体の強度が足りないので、改善したい。
(インサイドギア+大型縦型缶モーターが設定されていたため、
この様な構造になっているので、伝動方法かモーターの変更?)
⑤台車は、ドロップ製で厚みが薄く、両端台車の枕バネ上部には②
エンド側にしかないはずの手ブレーキチェーンのプーリーが、両エ
ンドの台車に表現されているので削り取りたい。
(しかも本来は、プーリは車体側に固定されている)
等々の加工したい箇所が多数あるものの、若いころの私の技術では荷が重く長期保管状態となっていました。
時は流れ、カツミ模型からDF50が発売され、伝動装置もインサイドギアからMPギアに変わっていました。ダイキャスト製の台車も分売されましたので、完成できると思い早速購入しました。
(しなのマイクロ製のドロップ台車とカツミ製品の箱)
しかし、正面の感じの違和感は消えませんでした。
その後、実物の記事を読んでいた時に、量産試作機1~7号機の前面形状が、量産機と異なり「両肩のカーブがなで肩で、ヘッドライトが飛び出して見える」と書いてあるのに気付き、この模型を改めて眺めて、これは量産試作機の寸法で作成されたモデルだと確信しました!
この日以降は、工作が進みました。
①車体側面のラジエターの上下寸法を拡大し水切りを上下に設置。
②側面の屋根上昇用ステップの設置位置を変更(片側のみ)。
③正面下部の手摺大型⇒小型に変更、テールライトを円板標識取
付座付テールライト(天賞堂製)に変更。
④床板を一体で作り直しMPギア化、BBBの台車配置も量産試作機
として均等間隔に変更し、床下機器は新規作成。
⑤台車は、カツミ製に変更し、②エンド側の台車枕バネ上部の床板
に手ブレーキチェーンのプーリーを設置
⑥車体側面下部を一周する白色の帯は、洋白帯板を半田付けしま
したが、白色塗装せず、26号機(お召)のステンレス生地磨き出し
の様に洋白生地を磨き出してみました(自己満足です)。
また、煙道も長いタイプが付いていましたので、全体の塗装も朱色ではなく、ブドウ色の旧塗装として、中央東線の快速アルプス(10系客車)を牽引させることにしました。
下回りを塗装し、軽くダークアースを吹いてメリハリを付けました。
上回りも、塗装し、テールライトにもLEDを入れました。
エアーフィルターは、オプションの十字型のエッチング製を購入してメッキを依頼しましたが、失くしてしまったので、製品に付属していたドロップ製のビニロックフィルターを取り付けました。
完成
ムサシノモデルのDF50 26号機と並べてみました。
正面屋根のなで肩感とヘッドライトの取付位置が飛び出している感じ等、量産機と比較してみてください。
有孝鉄道 有孝駅にて