IQVIAジャパンのオンライン講演の中で、2026年の各国の医薬品市場予測があった。

 

 

2026年、日本はドイツに抜かれ、世界第4位の市場に転落するとの予測が出た。

日本医薬品市場は主要国の中で唯一の縮小傾向で、

ドイツが日本を抜いて世界3位(1位米国、2位中国)となると予想されている。

 

日本の特許品(先発品)は▽16年=375億ドル▽21年=388億ドル―で

この間の伸びが3.5%増と限定的だったのに対し、

ドイツの特許品は▽16年=179億ドル▽21年=279億ドル―と

55.9%増の伸びで、特許品が成長を牽引する結果となった。

 

日本市場は薬価抑制政策で、先発品メーカーでは魅力が低下しているのが、如実に現れた形です。

このままではますますドラッグ・ラグが進んでしまう恐れもあります。

 

一方、後発品促進政策の結果、後発品の品質不祥事、欠品・原末問題等、トラブル多発の状態です。

日本の後発品メーカーは数が多く、規模が小さい会社が多いため、統廃合が進まないと

1社で行うには限界があります。

 

後発品の割合は増えましたが、結果として後発品不信を招く事態となっています。

 

日本の医療は素晴らしいです。

薬剤も安心して、世界の最先端のものが提供されるよう、期待したいものです。