この日は深めの鎮静でてんかん発作はなく落ち着いているようです。

無理を言ってこんなコロナ渦であるというので毎日夫婦2人での少ない時間での面会を許して頂いております。

また明日はMRIで評価したいと先生はおっしゃられておりました。

そこでまた脳へのダメージが広がっていたら、また私はやはり悲観に暮れてしまうのであろうと思います。

怖すぎる。

 

病院の先生達はとてもよくしてくれております。深夜帯だというので何回もICをしてくれました。

しかし、医者という職業柄、あまり希望を持たせるようなことは軽く言えないんでしょうね。

こちらが、少しでも希望の光が欲しくて、そのような可能性についてすがるようにきいてみても「何とも言えません」「今後の経過次第だと思います」的な返答ばかりでした。

 

5月15日の朝に父親にいぶき君の経過をまとめて話しました。

彼は75歳ですでにリタイアはしておりますが元精神科医です。

他県在住であり、いぶき君にも両親以外は面会もできなく、また私も妻もあまり誰にも会いたくなかったので、電話で経過は話はしましたがこっちにはこなくても良いと伝えました。

しかし父親はその数時間後に新幹線でやってきました。

とりあえず、家でお茶と飲みながら話しました。

父親がいうには、私と妻は精神科での急性ショック状態とのことでした。これは病気なので薬を飲んでまずは精神を安定させたほうが良いと抗不安をいただきました。また、父親は、こう言った高次機能障害の子供の成長も何人も見てきたことがある、0歳〜3歳の子供の脳の復活する力を見くびるな、また右がダメージを受けていれば左のほうがそれを補おうともするんだ、などなど話してくれて、100%とは言わないが幼稚園くらいまでには90%は回復するとまで言ってくれ、絶対大丈夫と何回も連呼してくれました。

本当かどうかわかりません。

けど、その言葉にどれだけ救われたかわかりません。

虚言は良くない、けど希望を与えてくれる言葉をくれた父には感謝のしようがありません。

ありがとう。