新一万円札が発行されたらしい。
"らしい"というのは、テレビがないもので、この情報をつい最近知ったから。
既に発行されていて、驚き!
一万円札はついに、諭吉先生じゃなくなってしまうのだ。
改めて、 私は福沢諭吉先生に救われた一人であると思い出していた。
仏教を学んでいた私は、女性であることに罪悪感を覚えた。
苦しみが生じ、葛藤した。
ダンマパダには、ほとんどみられなかったと思うけれど、別の原始仏教の本には男尊女卑的なお話が幾つか書かれている。
真剣に学ぼうとする人は、悩むと思う。
その後、すぐに【学問のすゝめ】に出会えたことは、本当に運が良かった。
どんなに素晴らしい教えであっても、時代背景や当時の思想等、分けて考えなくてはならないと福沢諭吉先生が仰ったから苦しみから抜け出せた。
実際に、この時代に届くまでに様々な人を通して曲がってしまった教えも幾つもあるだろう。
どこからどこまでが、ブッダのことばかも定かではないのだ。
よく考えなくても、今よりさらに男尊女卑的思想の強いであろう時代背景だ。
本当かどうかは、今の私には分からない。
でも、このことについては分けて考えようと思った。
霧が晴れていく。
久しぶりに呼吸ができるようになった気がした。
物事を分別することを諭吉先生から学ばせていただいた。
私にとって、大きな学びでありました。
今、読んでいる鈴木大拙先生の日本的霊性という本。
この本を読んでいて、福沢諭吉の学問のすすめを思い出した。
お二方とも分別する力に長けているという印象を受ける。
そのためだと思う。
私達は過去の方々の智恵からも学ぶことが出来る。
時を超えた出会いに感謝です。