こちらは、人口増加に伴い新築・移転が決まっている、おそらく3年目のクロオオアリのコロニーです。先日単独で子育て中の女王アリが排泄物を巣の外に捨てるお話をしましたが、こちらの大所帯でももちろん、ゴミは担当者により巣の外に排出されています。床の左側の黄色いものがそれです。
ゴミ側から巣を見るとこんな感じです。
本当はもっとマメに掃除しますが、今回は10日ほど放置してみました。食べ残しや排泄物、蛹の殻などが、巣と反対側にまとめて捨てられているのがよくわかります。また、大抵担当者がそばにいて、整理したり積み上げる作業を行っています。世話をする側からすれば、大変有り難いお話です。
我々「蟻すと」(言葉を使ってみたかっただけです)は、適宜ピンセットや濡れティッシュなどを使ってゴミの撤去・拭き取りを行います。たまに、「その食べ残しは後で食べるつもりだったのに!」とでも言いたげにゴミ集めのピンセットに襲いかかって来る蟻もいますが、適当にあしらって作業を続けます。
上蓋を取り外して行うため、巣の上部に逃走防止の液を塗るなどの対策が必要です。
しかし、蟻の生活空間にゴミは全く落ちておらず、蟻の足元のアクリルは透明なままで、巣の清潔さは自ら保たれていることがお分かりいただけると思います。