頭蓋骨から考える身体 | アリブロ

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有栖川整形外科のブログです。

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肩の力を抜いて
読んでみてください(^_-)

こんばんわ。


理学療法士の平野です。



本日は、頭蓋骨についてです。




余談ですが、もうすぐ3か月になる娘は右を向くことが多いんです。赤ちゃんの向き癖。



そのため、頭の形が………



左右違うんです。




首が起きてきたら戻るといわれますが、どうなんでしょう・・・。



心配です。。。


ドーナツ枕は最近使わないみたいですしね。






そこで、


頭蓋骨の縫合線って知ってますか???




頭蓋骨には大きく分けて3つの縫合線がありますが、新生児のうちは骨化が未完成な状態で、泉門という穴もあるため、くっついていません。

 

 

前頭骨-頭頂骨 : 冠状縫合


右頭頂骨-左頭頂骨 : 矢状縫合


頭頂骨-後頭骨 : ラムダ縫合

 

脳頭蓋の生後の1年半ぐらいは急速で  、7歳頃には90%、思春期にはほぼ完成します。

図にある大泉門は2歳頃、小泉門は3か月で閉じられます。




さて、これらの縫合線、大人になって閉じれば問題ないんじゃない??


と思いがちですが、実はそうではないんです。

 

これはオステオパシーからの考えですが、「膜性関節障害」というものがあります。



これは頭蓋骨の膜(硬膜)のアンバランスな張力によって頭蓋骨の縫合に不整合を生じさせることです。


最近、テレビでも話題になりつつある「筋膜」の考えと通じますが、これにより眼球運動や噛み合わせ、脊椎関節、姿勢にまで影響します。





昨今、健康について様々な情報が飛び交い、私たちでも何が本当なのか分からなくなったりしますが、対症療法ではなく根治療法を目指していくという気風はますます高くなっていると思います。



その一つの因子に発達学はかなり重要な役割を占めそうですね。