みなさんおはようございます!
元、少年Sです。
前回の記事と今回の記事をまとめて書いていたんですが長すぎたんで2パートにしました!

そしてふとアクセスを見たらまだまだの人数ではありますが増えていたんですごい嬉しいです!
さらにアクセス解析を見ると、このブログをお気に入りに登録して見ている方もいらっしゃるようで、、そうなればいつも更新が遅くて申し訳ない気持ちでいっぱいです‥
働きながらなんでいつも書くことは出来ないですが、時間を見つけてまた書いていきたいと思います。

vol.14の記事では書き忘れていましたが、
これは事実と創作を交えたストーリーで
事実と異なるところも数多くあります。
登場人物の名前も仮名を使っています。

これだけお伝えしてvol.14の続きを書いていきます。

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たまたま玄関で会ったシュンに話しかけられた。
「よおー、藤崎に負けたS!笑」
Sはむっとしてシュンに肩パンをする。
「いてっ!そんな冗談を真に受けんなよ笑
山口のことまだ諦めてねーの?」
とシュンは聞いてきた。
シュンは櫻の一件を知らず、未だにSが山口を狙っているもんだと思っていた。
「山口なんてとっくに諦めたよ‥」
そう呟いてため息をつくSにシュンは
「そっかー今狙っている人とかは?」
と聞いてきた。
シュンはいい奴だったので山口のことも他人にバラしてはいない。さらに茜とシュンは小学校が一緒で仲が良かったと風の噂で聞いたことがあった。
Sはどうにでもなれという半ばヤケクソな気持ちで
「今は工藤茜のことが好きなんだ!」
と叫ぶ。
シュンはその事実よりもSの叫びにびっくりして周りを見渡して
「バッカ、誰かが聞いてたらどうするんだよ、、」と耳打ちしながら
「茜は惚れっぽい性格なんだ。小学4年のときに好きな人がいるって話聞いたあと、5年生になったら俺のことを好きになったらしく、そのあと6年になったらまた4年のときに好きやったやつを狙い始めるし。」と忠告してきた。

Sは絶望した。自分よりもかっこいいしスポーツ万能なシュンのことが好きだったという時点で勝ち目がないような気がしてならなかった。
さらに4年と6年のときに茜に好かれていた男子、アキラは隣のクラスの超スポーツマン。

しかしシュンはこう続けてきた。
「茜はけっこうSと似ているところがあると思うぜ。惚れっぽいからコロコロ好きな人変わるし、、なんかSと話しているときの茜の顔ってすごいイキイキしているし、もしかしたら今はSのことが好きなのかもしれない。」

願ってもみないチャンスだった。
惚れっぽい性格だろうがお互いの好きのチャンスが合えば付き合うことができる‥
その可能性に胸をはずませていた。

家に帰り、櫻のときにしたようにルーズリーフに茜と付き合う方法を書き始めようとした。
しかし何も浮かんでこない。
方法もなにもあれだけ会話していて嫌がられてなかったらもうストレートに告白すべきじゃないのか?
多分、彼氏や好きな人の有無を聞いた時点で少し鈍い茜でもSの好意に気づいているだろう。
ルーズリーフに書くこともなくなりベッドに横たわると机の上に貼り付けていたカレンダーが目に入る。
その日は12月22日だった。
24日のイヴの日で二学期は終わってしまう。
2週間ほどの冬休みとはいえ部活に入っていない茜とは年明けまで会えなくなる。
それは嫌だ。
打開するにはどうするか、
それは今まで散々チキンだったSでも答えは出ていた。「告白するしかない」と。
シュンやどんなに有力な人に相談しても返ってくる答えは同じだろう。
あと2日と言っても23日は祝日で、実質24日の登校で茜に会うのはその年で最後だ。
手元に置いていたルーズリーフは23日の夜までに、
「茜と付き合う方法」から
「茜になんて告白をするか」
にテーマが変わってびっしりと書き込まれていた。
そして寝不足の顔で告白はしたくないと自分を追い詰めて無理やり布団にくるまって寝た。

迎えた24日、終業式。かつクリスマスイヴ。
A組の教室に入ってカバンを置くと隣の席から茜が、
「おはよ!今日で二学期終わるね〜宿題増えるの嫌だー笑」と話しかけてくる。
本当に無邪気だ。この数時間後に告白されるなんて茜はまさか夢にも思っていなかったんだろう。
Sは緊張していたのもあってごく普通の会話でもしんどかった。

体育館に移動して終業式を終えて、学校自体は終わった。Sは午後から部活があるが。
教室で冬休みをどう過ごすか話す女子たち。
正月に帰省をする話をしている男子たち。
茜が隣の席から
「Sくん帰らないの?まだ時間はあるけど部活あるんだったら準備しないと!笑」
と微笑みかけてくる。
Sは初の面と向かった告白ということで膝の震えが止まらなかった。しかし何もしないままだと山口や櫻の二の舞になってしまう。

ーいつまで殻にこもってるんだ俺はー

震えている膝を拳で殴って止める。
そしてクラスメートに聞こえないように
「茜、耳貸して」
とぽつり言う。
茜はずっと頭に?マークが浮かんでいるのがわかったが素直に顔を近付けてきてくれた。
その顔に限界まで顔を近付け
「話がある、ここではできない話。10分後に2FのE教室前。」と伝えた。
茜は浮かんでいた?マークが消えて、びっくりしたような顔をするが何も言わずにこくんと頷いた。

「じゃあ先に行ってる」と伝えると荷物を持って真っ先にE教室前に向かう。
2FのE教室は空き教室でさらに校舎の端っこ。人もあまり来ないところだった。
Sは荷物を置き、E教室に背を向けるように胡座をかいて必死になんて告白をするか前日のルーズリーフの内容を思い出そうとする。
E教室に備えつけられている時計を都度確認するも、そのときの10分はまるで1時間くらい待っているかのように針が進むのが遅く感じた。

ちょうど10分経つかというときにE教室に歩いてくる足音がした。Sは来たかと言わんばかりに身構える。
しかしその足音は茜ではなくたまたま近くを通りかかった女の先輩。
一年がなんでこんな場所にいるんだろう?というような視線を向けられたので、慌ててカバンから冬休みの宿題を出して見ているフリをしたら先輩は何もなかったかのようにその場を離れた。

宿題プリントを置いてフーッっと落ち着いていたとき、ついに茜がやってきた。

Sはほんの0.5秒くらい前の落ち着きから一転して目が点になっていた。自分から呼び出しておいて。
「話って‥なに‥?」
もじもじしている茜を見てSは自分でも一気に顔が赤くなった気がした。
胡座で座っている背の低いSの目線に合わせるように茜はスカートを抑えながらその場に座り、たまに首をかしげながらSをじっと見てきた。

「話ってのは、あのーそのー‥」
今更になって緊張かなかなか言葉が出て来ない。
前日の告白台本なんて全く役に立たなかった。
それでも茜は急かすことなくずっと聞いてくれる姿勢でいてくれた。

ふと頭の中で南野の「作戦やらなんやらじゃなくてビシっと告白すればいいやない!」
という言葉と、
シュンの「お前意気地なしだな」という言葉が頭をよぎった。

ーそうだ。俺は3ヶ月前の山口のときはどうしようもない臆病者だったんだ。今変わらなくてどうする!こんな呼び出しておいて何もできない俺なんて茜も望んではいねえよ!ー

Sの中で炎が上がる。目に力が入り全身から力が湧いてくる感じがした。

もう周りの評価がどうのこうのなんて気にしたってきりがない。

胡座のまま
「茜、俺‥。入学してから席が近くて話しているうちに茜のことがちょっと気になっていた。でもなぜかわかんねーけど好きって気持ちじゃなくて違う女子を好きになったりしてた。
でも今の席になった席替えのあの日から俺おかしくなって‥
やっぱ俺茜のことが好きだ!!」
そう言って頭を下げる。

茜は嬉しいのか困っているのかわからないが終始Sの好きな笑顔を浮かべていた。
もはや告白したことで完全燃焼感があり、返事はどうでもよかったと思う。

茜が口を開く。
「わかった。でもこの返事は今日はできそうにないから、後日でもいい?返事は絶対するから!」

ー「後日っていつごろ?」
ー「わかんない。だけど返事が決まったらすぐ学校でも手紙でもすぐするから。」

そう言って茜は小走りでその場を去った。走り去る茜は教室とは違う方向に向かっていて、茜も気持ちの整理がついていなかったんだろうと思った。

ずっとE教室の前に1人いるのも怪しいし何より部活の時間が迫っていた。

いつもの水道の着替え場所に行くとテニスコートから
「Sおせーよ何やってたんだよ!笑」
と仲間たちからの声が飛んでくる。

「わりい、すぐ行くよ!」
とテニスコートに走る。

仲間とのその日の部活は、いつもと変わらないはずなのにやけに楽しく感じた。
自分には居場所がある。
こういうとき、やはり部活をやっていてよかったと思える。ありがたかった。

夜、部活が終わり冷水機で水を飲みながら仲間たちと話す。
すると仲間の1人が、
「おい、あの家見ろよ!」と指を指す。
中学のグランドから見える一軒の大きい家がこれぞと言わんばかりにクリスマスのイルミネーションを照らしていた。
「ちきしょー、クリスマスイヴまで部活とか、来年は絶対しねえからな!」と言う仲間達。

Sはその会話を聞いたときに昼の告白を思い出した。3ヶ月前は告白はおろか呼び出すことも話しかけることもできなかった憶病者が、面と向かって告白できたことにすごい達成感を覚えた。
同時に、まだオッケーの返事ももらっていないのに仲間内で優越感に浸っている自分がいた。

顧問の富澤先生に挨拶を終えたあと、校門のところでばったりこれまた部活帰りのシュンに出くわした。
シュンは山口のときのようにSが何もできていないと思い込んでいて、
「おう、S。今日で今年は茜に会えなくなったな。3学期から行動起こしていこうや」とアドバイスしてきた。 
その発言にSは笑いながら言う。
「ふふふ、実はもう今日告白したよ」
シュンは今まで見たことないくらいびっくりしながら「はぁ!?まじで!お前神!!」
と讃えてくれた。

返事はどうであれ、山口と櫻のときとは違う。
ちゃんと自分で会話して自分で呼び出して自分で告白したんだ。
自分の超えられなかった壁を超えた気がした。

その後、茜から年内は返事が来ることはなかった。
授業はないし冷静に考えればSの住所を知らない茜は返事の手紙を送ることができないし、なにより優しい茜のことだ。しっかり考えてくれたんだろう。こんな不甲斐ない男のために。

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続編はまた日が空くことになりそうですが、
これからもよろしくお願いします!