2023.4.1

③階段の途中にある温泉の手洗場

④本堂 

=水岸山観音寺=

創建 1109年(天仁2年)

開山 道寂和尚

本尊 聖観世音菩薩

宗派 真言宗智山派

札所 最上三十三観音(10番) 最上四十八地蔵菩薩霊場(14番) 上山三十三観音(1番)

観音寺は、1109年(天仁2年)に道寂和尚が開山し、本尊の聖観世音菩薩像は行基の作と言われ、小野篁の守り本尊だったものと伝わります。昔、この山の麓とその一帯は、湖であり水の深い所を「鏡ヶ淵」といい、山号を水岸山と称しました。平安時代に参議の小野篁が賊を討つためこの地方に来た時に、鏡の霊石、鏡石を探そうとしましたが誤って、懐中に入れていた観音像を淵の中に落としてしまいました。部下の者を使って徹底的に探しましたが、発見することはできず、小野篁が京に引き上げてからしばらくして、土地の漁師が綱にかかった仏像を拾いました。それが小野篁が落とした観音像だったので、都の篁に報告すると共に、永くこの地に祀りたいと願いました。

水岸山にご本尊が安置されてから時を経た、1825年(文政8年)に町内の大火に遭い観音堂は類焼しましたが、本尊は住職が取り出して被災を免れました。後に仮堂を作って安置していましたが、1847年(弘化4年)7月17日に上山城主の松平家の助力と一般の信者からの寄付で再建されました。明治維新までは代々の藩主の信仰も篤く、毎年の例祭には使者が参拝し、祭祀料を寄進するなど特別の保護を受けていました。

⑤延命地蔵 

⑩般若(悟り)と獅子(守護)のお面

⑪大日堂 1808年(文化5年)に松平信行が御霊宮として建立。本尊は大日如来です。