2023.3.16 神奈川県庁の道路を挟んで向かい側にあります。

=横浜開港資料館(旧:英国総領事館)=

竣工 1931年(昭和6年)

設計 英国工務省

施工 昭和土木建築

様式 コリント式オーダー

旧英国総領事館は、1854年(安政元年)にペリーが上陸し、日米和親条約が締結された歴史的場所に建設されました。横浜の最初の英国領事館は、1859年(安政6年)に神奈川宿の浄瀧寺に置かれましたが、その後、外国人居留地に新たな建物が建設されました。この建物の設計はアメリカ人建設技師のリチャード・P・ブリジェンスで施工は高島嘉右衛門で、1866年(慶応2年)に現在の横浜人形の家の場所に英国公使館が建てられました。

続いて、1869年(明治2年)に現在の横浜開港資料館の場所に、ブリジェンスの設計で洋風石造の英国領事館が建設されましたが、1923年(大正12年)の関東大震災で倒壊してしまったことから、資材を英国から取り寄せて現在の建物が竣工しました。長らく総領事館として使用された後、1972年(昭和47年)に業務を東京の英国大使館に移管して、英国総領事館としての役目を終えました。1979年(昭和54年)に横浜市が建物を取得して、1981年(昭和56年)に新館を建設し、横浜開港資料館をオープンしました。

横浜開港資料館 (city.yokohama.jp)

④中庭のたまくすの木は、日米和親条約が結ばれた当時からこの場所にありました。