2021.4.1 JR下関駅東口を出ると、シーモール下関という複合施設があり、この商業施設に大丸下関店とマックスバリュなどが入っています。

①シーモール下関は、1973年(昭和48年)12月に国鉄下関駅の貨物ヤードの内、駅舎に近いエリアを再開発したもので、1977年(昭和52年)に大丸下関店とダイエーを核テナントとして、約220店のテナントが入る西日本最大級の商業施設としてオープンしました。ダイエーは売上の不振から2020年(平成22年)9月20日で閉店し、現在はサンリブ(ダイエーの後継テナント)が2018年(平成30年)7月31日をもって閉店したため、マックスバリュがその後に入りました。

大丸下関店は、もともとは、1950年(昭和25年)に大洋漁業(マルハニチロの前身)や林兼産業と大丸が提携して、マルハグループの創業地である下関市に、株式会社下関大丸を設立しました。シーモール下関が完成すると、この場所に移転してきました。株式会社下関大丸はもともとは大洋漁業の完全子会社で、シーモール下関に移転した際に、大丸の出資を受け入れ合弁となったようで、2001年(平成13年)に大丸が完全子会社化し、2019年に株式会社下関大丸は大丸松坂屋百貨店に吸収されたことから、同店の直営となり、大丸下関店となりました。

③山口県国際総合センター(通称:海峡メッセ下関) 高さは153m

⑤JR下関駅

下関駅の歴史は古く、1901年(明治34年)5月27日に山陽鉄道が厚狭駅から延伸し、その終着駅として馬関駅が開業しました。現在の下関駅よりも東に位置していて、九州・朝鮮半島連絡を担う拠点駅と位置付けられ、関門連絡船・関釜連絡船の発着駅となりました。

1902年(明治35年)6月1日に市名の改称に伴い、駅名も下関駅に改称、同年11月1日には山陽鉄道が日本初の鉄道運営ホテルである山陽ホテルの営業を開始しました。1906年(明治39年)12月1日に山陽鉄道は国有化され、1942年(昭和17年)7月1日に関門トンネルが開通、同年11月15日に現在の場所に駅が移転しました。ちなみに、関門連絡船が廃止されたのは1964年(昭和39年)10月31日でした。