2020.10.31 旧宮床伊達家住宅

=旧宮床伊達家住宅=

竣工 1861年(文久元年)

施工 大工棟梁 重三郎

宮床伊達氏の始まりは、仙台藩2代藩主伊達忠宗の八男の伊達宗房の時で、1649年(慶安2年)に田手高実の婿養子に迎えられ田手家を継ぎますが、高実の実子の貞実の元服に合わせて、田手家の名跡を譲り、別家を起こします。この時に伊達姓が与えられ、宮床伊達氏と称し、田手岡館を居城としました。

伊達宗房の嫡男で宮床伊達氏2代目の伊達吉村は、後に仙台藩4代伊達綱村の養継嗣となり、1703年(元禄16年)に綱村が隠居すると、吉村が仙台藩第5代藩主となりました。

宮床伊達家は幕末までこの地で生活しましたが、1868年(慶応4年)の戊辰戦争で仙台藩が敗れると、仙台藩は減封、宮床伊達家は宮床の所領を失ったことから、宮床伊達氏11代目の伊達宗広は北海道開拓を志願するも、現地調査の結果、開拓は難しいとして、移住をあきらめ、家中全員が帰農することとなりました。1899年(明治32年)に宗広は宮床村長に就任しています。

田手岡館廃城後はこの屋敷に移住し生活をしていましたが、宮床伊達家から大和町に寄贈され、1998年(平成10年)に現在地に移築されました。

③茅葺屋根の維持は大変で、毎日薪を焚いて煙でいぶす必要があります。

④裏座敷。建物の中に入ると煙で白くなっていました。

⑤茶の間 でも、煙のおかげでいい写真が撮れたかもしれません。

⑥台所。こんなのとか。

⑦奥の間

⑨欄間

⑪中座敷