早いもので長野に入れるのもあと1週間です。
この連休は部屋の片付けなど引越しの準備で大変でした。カラーボックスや幅をとる家電などなくなり少し部屋が広くなりましたが、このまま本当に引っ越せるのか疑問です…。
4年間でこんなにもモノが多くなっていたとは。。。4年前は何にもないがらがらの部屋だったのに(笑)
今週末は卒業式終わったらまた荷物の整理や掃除が待っています。実家からこっちに来る時は楽だったのに出ていくときにこんなに苦労するとも思いもしませんでした。
 
今日もまた午後から図書館に行ってきました。
再編前の商社の1995年3月期決算があり興味深かったので載せます。
 
                  営業利益     経常利益  当期純利益   売上高 
三菱商事   2,547(   2.2)  582(   15.8) 159(  400.9)    138.123(▼2.2)
三井物産      2,351(   1.4)   506(    9.0)  217(   42.9)    150,833(▼4.9)
伊藤忠         2,240(▼1.5)   366(   19.0)   94(  368.8)   159,424(▼1.2)
住友商事      1,923(   0.7)   355(    0.0)  120(   18.0)    146,295(▼2.7)
丸紅            1,916(   0.5)   350(▼14.7)   77(   23.0)    143,713(▼5.2)
日商岩井      1,284(   3.8)   161(   15.0)   50(▼18.6)      92,771(▼3.2)
トーメン          847(▼2.6)   139(    1.8)    22(    8.7)      63,440(▼2.7)
ニチメン          644(▼4.6)   131(    5.7)    37(    1.3)      52,272(▼4.8)
兼松              598(▼5.3)    23(▼18.9)  ▼98(     -)      50,854(▼3.5)
 
この当時は売上高ベースだと伊藤忠商事がトップだったんですね。今は確固たるトップの地位にある三菱商事が3位。売上、利益ともに三井物産は商事に勝っています。ただ、利益の大きさではやはり財閥系が強かったみたいです。
この当時、商社は今とかわりなく華やかな業界だったようですが、「商社不要論」が盛んに言われ商社冬の時代まっただ中。タダモノを右から左に流して利益を得る時代の終わり、小売が卸を通さない中抜き化、メーカーによる自己ファイナンス化とネットワークの拡大。
高度経済成長終焉後、企業が株式や社債の発行により自力で資金を集めだしたことで、銀行が貸出先に苦慮したのと同様下のと同様に、企業が自力で海外展開をするようになった結果商社の役割が大幅に縮小していしまい、商社の存在自体否定されるようになっていたわけです。2000年初頭までは丸紅ですらつぶれるかもしれないといわれていたそうですが、今となっては信じられません。
しかし、流通機能の縮小と同時に、商社は現在のような投資事業へと舵を切り80年代後半から2000年代にかけて国内、海外問わずいろいろなプロジェクトやM&Aに参画し、次の時代のための種まきを行い現在ビジネスモデルの基礎を作り上げたのです。
2000年前半までに行った資源投資などが今に来て利益に貢献し始めています。不必要だと言われた商社や卸は再編こそありましたが現在までなくなっていません。
そういう意味で、商社冬の時代は現在に至る過渡期的なものだったのかもしれませんね。
ただ、商社が見出したこの投資ビジネス、特に資源に関しては今までのように順当に進むかは疑問です。資源ばかりに頼らない、中リスク中リターンの事業も必要だと思いますね。