6.「積極的意思決定」を「消極的意思決定」に変える方法

バカな上司の発言の本質を「消極的意思決定」に変えると仕事はやりやすくなります。そのためには、「積極的意思決定」を「消極的意思決定」に変えることが必要です。何か分かりにくい感じがしますが、この手法は実は簡単なことです。

 

「消極的意思決定」の本質は「俺は責任を取りたくない」ということになります。そのため、返還させるために重要なことは「責任」明確にすることが必要になります。バカな上司に「責任を取らせる」ようすれば、バカな上司は意思決定をしなくなります。この「責任」とは「リスク」という言葉に置き換えると分かりやすくなります。

 

バカな上司に対しては、バカな上司がお客様に会うことで案件が壊れるリスクを抱えることになることを認識させることが重要なことになります。では、どうやってこのリスクをバカな上司に伝えればいいのか?を考える必要になります。

 

例えば定例会議の場で、「部長お客様にお会いになると案件が壊れるリスクがあります」なんて公衆の面前で発言することは逆効果になります。こんなことを言われたバカな部長は「だから俺が行ってまとめると言ってるだろう!早くアポを入れる」と言う話になります。やぶへびな話になります。

 

ここで使う手法は「あなただけよ」と言う囁き攻撃です。基本的に定例会議でバカな部長が同行を求めても会議の場では否定をしません、大切なのは会議後の時間になります。バカな部長に対して「すみません少しお時間いただけますか?」と言ってサシの打ち合わせを求めます。

 

サシの場でバカな部長に

 

「すみません、私も営業なので数字の問題があるから案件の話をしていますが、実はかなりやばい状況にありまして」

 

「何?報告では進んでいるって言っていたじゃないか!」と必ずバカ部長は怒ります。

「すみません、一応進んでいるのは事実なのですが、ただ・・・・」と言って平に謝ります。

 

「なので、部長ここでお客様にお会いした後案件が壊れると、部長の顔に泥を塗ることになるので・・・・」とやわらかに脅します。

 

その上で

「そこで、壊れた時の責任は私がとった方が良いと思います。そのかわり話が纏まるのが見えた段階でお客様のところに挨拶に行かれるって言うのでどうでしょうか?」と言います。

 

すると「わかった、今回はいくのをやめておこう。まとまった時にするわ」とバカ部長は必ず言いますので。

 

このやりとりの考えの基本は、「決定権」は私が持つという考えです。「連れていけ」と言われると人はつい意思決定はバカ上司にあると思います。しかし、この意思決定権をこちらに持ってくればなんら案件に関してバカな上司にかき回されることはなくなります。

 

今回の交渉においては、まず「ビビらせる」バカな部長に決定権を手放させます。手放すと同時に意思決定に関しては「消極的意思決定」に変わります。「消極的意思決定」になると如何様にもでもコントロールが効くようになります。

 

これがバカな上司を使いこなす手法になります。