堤防は壊れるべきして壊れたかも

はじめに

今回の台風19号で被害に遭われた方へ心よりお見舞いを申し上げます。

 

中心気圧が910ヘクトパスカルといった低気圧だったので、どちらかと言うと「風」台風のようなイメージがあったのですが、実際には「雨」台風でした。そのため、13日の早朝からのテレビは河川の決壊の映像が中心でした。

 

堤防が決壊するとここまで水が流れ込むかといった感じで、水が市街地に流れ込んでいる映像をこれでもかといった感じでテレビ局は映しています。まるで子供の頃、砂場でダムを作って遊んでいた時と同じような風景でした。

 

かつて、大型河川の隣接地の住宅地の町内会長をしていた時に、国交省の治水担当者と話しをして、私なりに理解した国の治水の考えをお伝えいたします。そこで語られた話からわかったことは、「治水の本質を私たちが如何に理解していなのか?」そして、「国はあえて本質を私たち国民に伝えていない」かでした。その内容をお伝えいたします。

 

文責  代表 倉元孝弘

河川の崩壊はなぜ中流域で起こるの?

まず、今回の決壊は河川の中流で起こっています。また、4年前の鬼怒川の決壊も中流でした。なぜ中流ばかりなのか?不思議に思いません?

 

多くの水が流れ込むにもかかわらず、下流の河口での決壊はほとんど起こっていません。河口での台風の被害は、概ね高潮などの海水が原因となっています。上流からの雨水が原因での台風の被害はほとんどないと思われます。本当に不思議なことです。

 

中流の特長を考えてみましょう。中流域は、多くの支流が本流に合流するような特長があります。これらの合流があるために堤防の決壊が起こりやすいとはいえます。そのため、普通に考えると決壊の可能性あるため堤防は強く作られると思われます。そんな強化されている可能性の高い中流で決壊が多いのは不思議なことです。

 

13日のサンデーモーニングでは、コメンテータの涌井雅之さんは、日本の河川の勾配と欧米の河川の勾配の違いを指摘した上で、「日本はこの急勾配であるため河口部分いは多くの水が急激に集まるので河口での治水対策が必要になる・・・」と解説していました。

 

そう、急激な水の集中は危険ですので、勾配のきつい日本の河川では加工部分では水が集中します。そのため、河口部分の対策が必要になるはずです。河口部分の対策の結果、河口部分での決壊は少なくなり、中流域の決壊が多いのでしょうか?検討してみる必要があります。

河川改良の本質

実は、河川改良あるいは治水では河口部分の強化を行っているのは事実です。河口部分の改良のツケが中流部分に回って決壊が起こっているのです。なぜそうなっているのかを、町内会長として、河川改良の担当者と話し合った時の経験から説明いたします。

 

会長のときに市内を台風が通過し、市庁舎が水没する災害が発生しました。町内会の会員さんの間ではその時の河川の氾濫の恐怖から「河川改良を急いでもらうように行使してほしい」との要望が出てきて、行政と交渉をすることになりました。

 

まずは市役所と協議をしたのですが、管理者が国であるため市役所の職員と一緒に国の出先機関の担当者に会いに行くことになりました。担当者は、国の予算で順次対策は講じているので今しばらく待ってほしいの一点張りでした。

 

そんな内容では町内会に報告できないので、こちらも勉強した上で何度か足を運び信頼関係を作り本音を聞くようにしました。担当者も根負けして、治水の基本的な考え方を語るようになりました。その内容は愕然とするものでした。

 

河川改良は、下流側から改良をするのが原則になります。理由はどんなに上流も整備しても下流部分に管理された大量な水が流れると下流が処理できないと崩壊が起こるため、下流から順次整備をすることになります。

 

言われてみると納得のいく話でした。そうなると、下流の処理能力の水しか流さないと言うのが治水の本質になるのです。そこで、現実の河川改良の工事は水系の河口部分から順次進めていくことになりますので工事は進んでいるので安心してほしいと説明されある意味納得しました。

 

しかし、そこで思ったのがこの話の裏を考えました。それは、「下流の処理能力の水しか流さない」と言うのが本質ではないかと考えました。そこで、下流への流入水量を管理すると考えたので次のような質問をしました。

 

「改良が済むまでどうやって安全性を担保するの?」すると、「ここだけの話ですが・・」と言うことで担当者が次のような説明をしてくれました。

 

下流の処理量を超える水は下流に流せないので、上流で管理をするようになっている。その前提のもと治水工事は行われている。

 

基本的に支流が合流するようなエリアでは水量が増えやすいため決壊の可能性が高いので、そのようなエリアでの安全性は確保するために工事は行ってある。その上で、「支流の上流部分で一部で決壊する可能性のある堤防が存在する」との説明でした。あえて、決壊の可能性がある部分のメンテナンス工事を行わないことで壊れやすい状態を維持するようにしているのです。

 

大雨の際にはその弱い部分が決壊するようになっていて、下流には多大な水が流入しないようにしてあるとののことでした。そこで、町内会のエリアではどうなのかを質問すると、「田んぼが存在する部分の堤防は崩壊しやすいものが存在する」と言いました。当然、「予算がついたら工事はするのですがまだ予算がついてないので」ととぼけた発言をしてました。

 

私の理解では、下流域を守るため中流域を犠牲にすることで治水するのが、日本の治水の基本のようです。

 

ですから、中流域での決壊が多くみられるのではないかと思っています。

マイケル・サンデルの「これからの『正義』について語ろう」

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授は、対話で講義を進める特殊な授業方法を行っています。そんなサンデルが有名になったのが「これからの『正義』について語ろう」の出版でした。ハーバードでの彼の授業をまとめた本です。

 

サンデルは、答えのないことを考えさせるような講義をします。例えば「正義は一つなのか」などの答えのないことを考えさせます。そのような質問の一つに有名な「トロッコ問題」があります。

 

これは、二股に別れる線路をトロッコが暴走してきた。右の線路の先には一人、左の線路は三人いた場合に線路の切り替えスイッチの前にいるあなたはどう切り替えますか?と言う問題です。答えのない話です。

 

この問題は内容が展開されていきます。もし、どちらにも一人づついて、一人はトロッコの会社の社員の制服を着ていた場合にはどうするのか?一人対三人で三人が制服を着ていたらどうするのか?あるいは、線路の先にはどちらも三人いて、自分の隣には小錦がいて倒せばトロッコを止める場合などうなのか?

 

全ての質問は答えがありません。人の命を数で考えるのか?根拠もない責任を前提に考えるのか?極めて難しい問題です。

 

実は治水も「トロッコ問題」と同じことなんです。正義を数で考えることを国は選んでいるのです。国側の考えは「数」をベースに考えているので、中流部分での決壊を選択しています。「下流では被害が大きいので決壊はさせない」との考えで治水は行われているのではないでしょうか?

 

基本的に政治は限られた予算の効率的分配をすることが最大の目的です。投資の効果を一番に考えて、下流域の保全から行われているのでしょう。政治的に考えると決して間違ったこととはいえません。ただ、政治的な姿勢を理解して生活することは大切なことになります。

住み場所は考えた方がいい

さて、どうでしたか?治水の考え方の本質が理解できましたか?

 

今回マスコミは事前のニュースでは。東京の下町での水害を強調していました。実際には何も起こりませんでした。

 

多摩川の二子玉川では一部の堤防が決壊しました。しかし、調べると地域住民のエゴから堤防が継続したいない部分があって、決壊したようです。

 

対岸の川崎の溝口での決壊は、本流を守るために発生していような問題と言えます。多摩川に流入する水量を制限するために、流入できない雨水が逆流して決壊したようです。今まで説明したような内容と同じ治水原理によるものと思われます。

 

このことからも、やはり、本流以外の川の近くには住まないことが1番の防衛方法といえます。例えば、堤防の決壊で家が流されたとします。この際、火災保険の支払いはどうなるのかと言うと、火災保険は家に関する保険ですので、家の価値相当分の保険金は支払われますが、流された元の土地の復元のための保険金は原則出ません。

 

そうなんです、保険では家が流されると家の金額しか補償されない現実を理解して川の近くに住むことが必要になります。

 

もし今の家の安全性を確認したいのでありましたらご連絡ください。保険を含めた生活の安全性の確保の仕方を含めて対応はできます。

 

下記よりご連絡ください。

 

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今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。

 

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