リノベのプランができた人は読まない方がいいかも
はじめに
リノベーションとは、夢があることだと思います。中古マンションを購入してプランを考えるという行為は、夢の実現への第一歩になります。今手元にあるプランは夢の実現を可能にするものになっていますか?
大手不動産会社の関連の企業が提供するリノベーションのプランは、新築マンションに似た感じがするのではないでしょうか?しかも、違った会社に相談してもプランはなぜか似ている、違うのは色調程度かもしれません。
それは、LIXILやPanasonicなどの建材や設備を使うことを提案するので、どれを見ても似たり寄ったりのプランになるのです。
今一度、プランのことを考え直してみませんか?もしかしたら、違った風景を見ることができるかもしれません。
さて、今回は廊下に関するお話の最終回になります。廊下は、ワクワク感を持たせることが大切な空間になっています。そのあたりのお話をいたします。
廊下のあり方で風景は変わる
モノは名前があると安心します。名前があることで不思議なことに安心できます。しかし、その名前にこだわるとモノの本質が見えなくなるともまたあるのです。
何度もお話している「廊下」に関してですが、「廊下」と聞いたらどんなイメージが浮かびますか。多くの方は、細長く薄暗い空間を想像するのではないでしょうか?あるいは、他の部屋につながる空間などを想像するのではないでしょうか?
そういった固定概念を持つつ、どうしても画一的な空間になります。逆に空間に名前をつけないと、自由なプランを考えることが可能になります。
何度か紹介している玄関です。写真の空間は何と名前を付けるとどうなるのでしょうか?「玄関」でしょうか、「キッチン」でしょうか、あるいは「廊下」でしょうか?
名前はどうでも良いのではないですか。名前がないと困るのは何でしょうか?多分、プランの打ち合わせをするときに名前がないと不便なだけで、その後はこの空間に名前がなくとも誰も困らないと思います。
名前がつくと返って固定的な企画や仕様にしようとするので自由な空間を作ることができなくなると私たちは考えています。
廊下は愉しみを期待させる空間
さて、「廊下」に関して想像する時には、どうしても「部屋と部屋」をつなぐ空間と考えると思います。しかし、「廊下」を「ワクワク感」を作り出す空間だと考えると違った作り方になります。
普通に廊下の先の空間がすっきり見える廊下になっていると思います。ただ、この廊下には仕掛けがあります。それは、遠近法を意識した空間にしています。そのため、わざと廊下を長くして廊下と壁と天井があたかも額縁に見えるようにしました。
そういったことを意識してみていただくと違った風に見えませんか?「廊下」を意識した空間にするとこんな素敵な空間になっています。
ライトは日光東照宮に廊下の意味を見出した
フランク・ロイド・ライトは、日本の建築物を意識した建築を目指していました。
(藤森照信のブログより)
これは、ライトが設計したシカゴのオークパークにある「ユニティー・テンプル」の平面図と日光東照宮の平面図です。帝国ホテルの設計で来日したライトは長年の浮世絵鑑賞の趣味から日本の美術に強い興味を持っていました。
ライトの建築物の意匠の中で、構図が浮世絵を参考にしているものも存在しています。そんな中でつとに有名なのが、日光東照宮を見学してその構図の素晴らしさに感動して帰国後設計したのがユニティー・テンプルとなります。
なぜ、教会であるにも関わらず「テンプル」とつけているのは日本への思いからだと言われています。
よく似た構図になっています。平面図ではわからないことに、室内の高さがあります。ライトは、日光東照宮の長く的引く廊下の効果に感動しています。そのため、ユニティテンプルは、長い廊下の天井をわざと低くしています。まずは、その低い天井の長い廊下を歩かせます。そして廊下の先の広間に入ると、人間の感覚の錯覚から、感覚的にとても広い空間に感じさせられます。
廊下はそういった次の空間のための空間にすることで、廊下に新たな機能が加えられたことになります。
廊下の意味を考えるとこうなる
今回のリノベーションでは、次の空間を楽しむという構成にしました。
寝室側から見ると長い空間になります。そして、この空間の先の空間を楽しむようにしました。実際に長い廊下の先には
こんな空間が待ってくれています。何かワクワクしませんか?
さて、今回で廊下のお話は一旦終われせていただきます。次回からは、遊びの空間に関してのお話をして参りたいと思います。
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今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。
前回のライトに関するブログは→ライトの建築思想
家売るオンナの逆襲の解説は→家売るオンナの逆襲
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