デザインにこだわらない方はせっかくのリノベーションですからもう少し考えてみたほうがいいのでは?
はじめに
一大決心をし、中古マンションを購入する。そして、待望のリノベーションを行うのでしょうから、やはりデザインにこだわった方がいい思います。確かに機能を考えるとパナソニックやLIXILなどの建材や設備を使ったリノベーションの方が合理的に感じられます。しかし、実際にはデザインにこだわった方が使い勝手等の機能も充実します。
なぜデザインにこだわった方が良いのかを納得していただくには、時間のある時にこのながいブログを読んでいただいきたいと思っています。
さて今回は、いわゆる「下がり天井」のあり方を考える話をいたします。4回に渡りますが、お付き合いいただけると嬉しい限りです。
今回は、なぜ「高さ」を求めるのかを考えてみることにいたします。
高さとは
マンションの商品企画では「高さ」にこだわります。広告でのキャッチコピーで使うことを考えると、どうしても「高さ」というものにわかりやすく、結果企画段階では「数字」にこだわるようになっています。
私も不動産会社でマンションの企画を行なっていた時には、この「高さ」にこだわりました。可能な限り高くする。今となって考えると無意味に天井をあげる行為を行なっていました。冷静に考えると、この天井をあげる行為は、実は無意味どころでなく、デザイン的にはマイナスになるような行為だったと今では深く反省しています。
これは、池尻大橋にある中古マンションの天井です。右半分は多分梁があるのでしょう。梁がない部分は天井をあげることにしています。廊下部分の天井です。そのため、廊下を照らす灯りが必要なので、天井の上がった部分にダウンライトが埋め込まれています。
このダウンライトをつけると多分光は梁の影が出てくるので、光の為梁が強調されることになると思われます。そうなんです、天井をあげる行為が不快なデザインになっています。
数字だけを追っかける商品企画
数字だけを追いかけるとデザインが崩れることになります。天井をあげるということはどういったことかがわかりやすい図面がこちらになります。
これは、天井裏に換気扇の排気管(ダクト)を通している断面図になります。ここで、数字的な天井の高さを強調する場合には図面のような施工をします。その結果が上の写真で指摘したような天井になります。
ここでデザインを考えると違った施工になります。断面図に「下がり天井」という部分があります。この「下がり天井」の高さで天井を貼るとスッキリした天井になります。
もし、この下がり天井が低いのであれば、小梁の高さで天井を貼ります。ダクト下の天井と高さが異なるので違和感が出てきます。そこで、その場合にはダクトの下がり天井の段差の部分に間接照明を埋め込みます。そうすることでラインの美しさが強調されるようになります。
低いけど低いなりの意味が
この写真は、池袋にある「明日館」の玄関の写真です。「明日館」はフランク・ロイド・ライトの企画による建物です。
子供達のために作った建物ですので、全体的に天井が低い構成になっています。そんな低い天井を逆手にとってライトは広い空間を感じさせるようにしています。
右手の下駄箱のサイズから想像してもらうとわかるのですが、狭い空間です。玄関ドアの高さは1.9Mもない感じで1.8Mの私は頭が当たるかと感じます。しかし、遠近法を使って玄関ホールの長さを感じるようにデザインされています。
玄関に向かう直線が真っ直ぐに伸びるようにモールが強調されています。遠近法を意識する直線を大切にするためには、あえて天井を低くする考えもあります。
この空間をどう変えていくのか
さて、今回のリノベーションでは、廊下の天井が梁のため一部下がっている状態でした。梁下は2Mしかないので結構天井は低い印象を受けました。そこで、二つの考えでこの厳しい梁のことを意識しなくってすむ企画を考えました。
天井高さを考えないようにするには解決策は「天井」のことだけではありません。
企画の内容は次回からご説明いたします。
今日のところはここまで失礼いたします。
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今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。
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