理想のリノベーション遠近法を生かすにはラインを揃える

はじめに

日本の狭いマンションでは「いかに遠近法」を活用するかがリノベーションにおいては重要なことになります。遠近法を活用することで空間を広く見せることができるからです。しかし、この遠近法を活用するときにはある割り切りが必要となってきます。

 

 ←こちらから確認できます。

 

遠近法に必要なのは「直線」です。この「直線」を作るには、天井を下げる必要があります。天井を下げる行為は物理的には低くなりますが、出来上がると錯覚が効くために誕生を高く感じるようになります。しかし、このあえて天井を下げるということはなかなか選択できない手法になります。

 

そこで今回はこの天井を高く感じさせる手法に関してご説明いたします。

日本のマンションは天井がデコボコしている

大手不動産会社は社内マニュアルに基づいてマンションの企画を行います。そこには細かな要件が記載されています。例えば、建具に関しては不動産会社が提携しているパナソニックなど設備メーカーの仕様書に基づいてそのサイズを組み入れるようにしてあります。

 

例えば、仮に天井まで2.4Mあっても提携商品の高さが2.1Mの場合には天井までの大型の豪華な扉を採用したくとも高さは提携商品の2.1Mになります。

 

建材や設備に関する指摘だけでなく、部屋の最低の広さや天井の高さなどの指示もマニュアルの中に書かれています。

 

天井の高さも指示されているため、いろんな手法で天井高の数字を大きく見せようとします。そのため、梁がある場合には、梁型に合わせて天井の下がる部分を最低限にしようとします。その結果意味もなく天井が上がったり下がったりする空間になるのです。

天井の高さという数字

リノベーションを考えるときには、天井の高さを人はどうやって認識するかを考える必要があります。何度かブログで書いてありますが、人は現実に目に見えたものを認識しているのではなく、脳の中で必要な補正を常にかけて画像を認識するようになっています。

 

そのため、この画像を認識する過程で過度のバイアスがかかると、見えているものが強調されることになります。

 

天井の数字としての高さを確保するするために梁型に合わせて天井を組むと梁型の影がどうしても発生します。この影ができることで梁型が好調されることになります。この梁型の強調は脳の中で行われます。この結果、天井が低く感じられるようになります。

 

結果、実際の梁型よりも画像としては大きく認識することになります。この現象の一番わかりやすいのが化粧で花を高く見せるときに鼻筋に影をつけることです。この手法はよくテレビでも紹介されています。

 

(美的,com)

ライトは直線を大切にした

池袋のライトの設計した「明日館」に行くとやはり直線の美しさを感じさせられます。ライトはこの直線を採用することで遠近法の効果を上手に使っています。

 

 

明日館の玄関の写真ですが、見事に直線を強調しています。全ての木のモールは正面の玄関ドアの中心部に伸びているように見えるようになっています。このいく筋もの直線がこの玄関の長さを強調するようにできています。

 

結果玄関ホールが広く感じるようになっています。本来上部にある木のモールは高さを強調するような配置なので本来は天井を低く感じさせるのですが、全体のバランスの中で高さを感じさせるようになっています。

天井をあえて低くするには意味があります

このリノベーションではあえて天井を下げました。

 

 

どうですか。今まではの天井の下に天井を設けました。下げた天井の高さは梁の高さに合わせています。この高さに下げることですっきりした直線が伸びることになります。

 

 

天井を下げたことで壁と天井の境(入隅)はすっきりとした直線になり遠近法の効果が現れます。ライトが指摘していた手法です。しかもこの天井を下げることでもう一つの効果が発揮できるようにしてあります。

 

すっきりした天井にしたい方は一度ご連絡ください。皆様のお悩みに的確にお答えできますので。

 

今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。

 

前回のライトに関するブログは→ライトの建築思想

家売るオンナの逆襲の解説は→家売るオンナの逆襲

 

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