床材を考える

 

(当社施工例 リノベーション工事費 1200万円70㎡)

はじめに

30年近く前のNHKの誤った情報に基づく番組からフローリング神話が広がりました。結果日本の住宅の床はパナソニックなどの建材メーカーの工業製品としての冷たくて硬い床になり、それが遠因となって腰を痛める方が増えてしまいました。そこで今回は人あるいは生き物にとって優しい床を考えてみました。ウールのカーペットや無垢の床は柔らかく人や生き物に優しく健康にいいものです。

(当社施工例 リノベーション工事費 1200万円70㎡)

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床に求められるもの

床に求められる機能はなんなのでしょうか?多分一番は「冷たくない」なのでしょう。暖かさを求めているから床暖房を希望される方が多いのでしょう。やはり、冬の寒い朝に素足で床に触れた時に「ひや!」と感じるのは気持ちいいものではないですから。特にヒートショックということで健康にも悪いことですから。

 

床は何故こんなに冷たいのでしょうか?冷えるから冷たいのですが、本質的には「冷たく感じる」ということが原因です。この「感じる」というのは、そのもに触れた手や足から熱を奪うから起こることです。熱伝導の良いもの、例えば鉄などは熱伝導が良いために手で触れると熱を奪います。そのことが原因で冬場鉄に手で触れると冷たく感じます。

 

当然暖かいものに触れると暖かく感じます。そのため、床暖房は寒さ対策で一番有効な手法です。次に有効な手法は「熱伝送の悪い」素材を使うことで「冷たく感じない」ようにすることです。同じ温度であれば、熱伝導が良い素材よりは熱伝導が悪い素材の方が冷たく感じににくくなります。

 

熱伝導が悪いもの特徴は、「空気層」が存在するということです。お湯を入れるポットですが、かつては魔法瓶と言われたように熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいまま保存できるというその名の通り魔法のような瓶です。このポットの構造はどうなっているかと言うと、空気層の中にお湯などを入れるようになっています。空気は熱伝導が悪いもの一つです。そこで、この熱伝導の悪い「空気」を使って保温に利用しています。

 

床材も空気層を多く含んだ素材を利用すると熱伝導が悪くなるために、前述のような「ひや!」といった思いをしなくてすみます。空気層を多く含んだ素材は何かと考えると木はその筆頭になります。また、冬場に着るものから考えるとカシミアなどのウールは空気層を含んでいるために熱伝導が悪い素材と言えます。これらの素材は建材として有効なものと言えます。

熱伝導が悪い素材は他にもメリットが

熱伝導が悪い素材の条件は、「空気層」を持ったものになります。空気層があると言うことは実はもう一つのメリットがあることになります。それは、「柔らかい」と言う特徴があります。ウールが柔らかいのは当然のことです。

 

木はどうなのか?木に関しては樹種によって異なります。南洋材のセランガンバツなどは木目が細かく、空気層が少ないために水にセランガンバツを入れると沈みます。このような樹種では空気層がないために肌の触れるような床材としては不適です。しかし、杉や桧などの樹種は空気層が多いために軽く水にも浮かびます。そして空気層が多いために柔らかいと言う特徴があります。

 

そうなんです、熱伝導の悪い建材は「柔らかい」と言う特徴があります。そこで、今一度床に求められる機能を考え直すと「冷たくない」の次に求められるのが「柔らかい」と言うことではないでしょうか?「冷たくない」素材を選ぶと実は「柔らかさ」も手に入れること可能になるのです。

 

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カシミアのコートを買った喜び

30年ほど前に初めて「カシミア」のコートを買いました。当時でも高価なもので10万円以上はしていました。しかし、30年ほど前のその年は暖冬で重衣料が全く売れずに1月の末には衣料品店では重衣料の大バーゲンが行われるようになっていました。その時に憧れのカシミアのコートが6万円と言う信じられない価格になっていたので、即決で購入しました。その時の喜びは今でも覚えています。

 

さて、翌シーズンにカシミアのコートを使い始めて感じたことがありました。それは、部屋で羽織る時にはコートの表地に触れても何も感じないのですが、寒い外を歩いて室内に入ってコートを脱ぐと表地が冷たくなっていると感じることでした。「なんで羽織っている時には暖かいのに脱ぐと表面は冷たいの?」と不思議に思っていました。

 

しかし、考えると単純なことで、カシミアには空気層がいっぱいなので冷たい空気を表地でシャットアウトしている。内側では体の発する熱を同じように空気層でくるんで体の発する熱であったかく感じていると言うことでした。これがやはりカシミアやウールの持つすごさなんだと感心してました。

 

カシミアの素晴らしいのは、あったかいだけでなく、軽くて柔らかい。考えてみたら当然で空気層が多いために柔らかくなるし、当然軽くなる。素材の良さを理解することは大切なんだと感じさせられました。

やはり床は柔らかくないとね

カシミアのコートよろしく、ウールは暖かくて柔らかいと言う特徴があります。そのため、床材としては最適なものです。しかし、冒頭の話ですが、カーペットの問題点として誤った情報で神話ができたため、ウールは使われない建材になっています。何が誤っているのか、それは「化学繊維」のカーペットは健康に良くないと言う表現が抜けていると言うことです。

 

「化学繊維」のカーペットは熱伝導も良いため冷たく、埃などは吸収しないし、ダニが発生します。しかし、ウールは遊び毛があるために埃は吸着します、また原則としてダニは発生しません。そのため、心配されるようなことはありません。加えてウールは羊にとっての髪の毛ですので、そう簡単に染まると言うことはありませんので汚れの問題もありません。

 

そんな体にも優しいウールのカーペットは、床材として検討する価値はあります。

 

建材に関しては感じてもらうことが大切そんな話をしています→感じることのブログ

 

今日のところはここまでで、次回をお楽しみに。

 

次回のブログは→ライトの建築思想

前回のブログは→照明計画を考える時には天井

 

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