かつてリーガルの靴がサラリーマンの必須アイテムだった時、リーガルは価格を維持するため流通過程のコントロールをしました。ユーザーは普通見ない靴の内部にシリアルナンバーをつけていたのです。そのため小売店で仮に安く売るところが出てきたらシリアルナンバーから流通経路を特定して商品を流すのを止めていました。
現在はメーカー側が価格を維持することは難しい社会システムになっています。しかし、建材に関してはいまだに専門商社経由の流通経路が主流で、そのシステムは残っています。ネットの時代になぜ専門商社が残っているのか?不思議な業界です。現実に建材の一部はネットでも入手可能ですが、通常は建材だけの販売でなく施工も抱き合わせになっています。専門商社が流通をコントロールしているためです。
しかし、なぜ専門商社が機能するのか?いわゆる「商社金融」のシステムが健在だからです。基本的に建設業界の職人は1匹狼が多いものです。どこかの工務店に見習いとして所属して仕事を覚えると独立しがちです。また、親方としても社員として抱えるよりは下請けとして使った方が楽だということもあって見習いは独立しやすい環境にあります。しかし、見習いの時には当然給与は安いために独立しても建材の仕入れのための資金をどうするかという問題が発生します。ここに商社が登場するわけです。
商社の営業マンは工務店の職人は独立する可能性があるので常に細かな情報交換をして、独立した暁にはまずは100万円程度の与信枠与えて職人に商品を流すようになります。この付き合いが建材や住宅設備の複雑な商流を形作ることになるのです。
さて、そこでですが一般の方々が建材や住宅設備に関して直接購入して工務店に支給することがほとんどできないものは現実には二つほどあります。それはユニットバスとキッチンです。これらは保証の問題があるためにどうしてもメーカーから直接購入することはでき状況です。例えば、IKEAはオーダーキッチンを直接販売していますが、現実には施工込みで購入しないと現場に設置できない状況にあります。
他のものに関しては、ほとんどがネットで購入することは可能になっています。しかし、現実には工務店は施主支給を嫌がります。その理由は工事に関して「材工」で受けるとの考えがあるために、実は材料代でも利益を出すようにしているからです。
このような理由から施主支給はほとんどの工務店が嫌がります。しかし、交渉によっては彼らもの施主支給を受け入れる場合があります。それは、「在工」で受けているとの前提で工事費=手間賃をあげてあげるのです。それともう一つは工務店は商社金融の罠にはまっていますので、工事代金の支払い条件をよくしてあげることです。
そうすることで、資金繰りが良くなり利益が若干増えるのでこれであれば工務店は飲んでくれるとおもいます。この時もう一つ大事なことがあります、それは「納期」の問題です。どうしても狭い工事現場での仕事になりますので、工程に合わせて設備関係は納品されないといけません。
工務店が機嫌を損ねて工事をすることは施主支給で行う場合には得策でなくなります。現場管理の点から良好な人間関係を維持すると、実際の納入に関しては直接工務店とネットでの販売業者の打ち合わせしてくれますので。
今の時代ネットで買えないものはほとんどありませんので、工事費を抑えるためや、自分の使いたい設備に関しては施主支給で工事をしてもらうことも考えた方が良いのではと思います。
もう少しリノベーションを知りたい方は→アリストコンサルティングへ
HOME'sにも情報公開中→HOME's