日本のトップ選手、有力な中高生が徐々に開催される地方大会で

これまで経験したことのない長期間の競技会停止のあおりを受け、焦りのあまり

冷静さを失い考えのない無謀なレースをしている。

後半の苦しさは想像を遥かに超えベストタイムから大きく遅れ、昨年までは全国の優勝争い

を展開していた選手がその大会の標準記録にさえ届かない現状なのだ。

これまで私は選手たちに

「前半、中盤は無理をせず後半に力を発揮しなさい」

と注意してきた。

彼らが展開を変えなければ失った期間を恨み、コロナに翻弄されそのうち諦めの心に支配される

であろう。

決して犠牲者を出してはならない。

コロナが悪いのではない。

コロナがチャンスをくれているのだ。

ただ練習の考え方、運営方法を考えなければならない。

 先日、日本のトップ選手のコーチのコメントが気になる。200mのレース後、語っていた。

「後半をあと3秒上げればベストに戻る。前半は大丈夫だ。」

前半は後半が出来上がれば自然にできるものである。

これまでの間違った考えを正さなければ日本水泳にコロナチャンスは訪れない。